Weekly Newsletter #62
2022年になりました。今年度もこのNewsletterを宜しくお願いいたします。
皆様は年末年始をどう過ごされましたでしょうか。私は12月に長めの休みを頂戴しまして、カリフォルニア・ネバタ・ユタ・アリゾナ・コロラド・ニューメキシコ・テキサスの各州を巡る旅行をしてきました。アメリカは州によりその文化と言いますか温度感が違っていまして、私の感覚では、カリフォルニアから東に行くにつれ、コロナへの対応が緩くなる印象を受けました。(ノーマスクな方々が多かった印象です)
旅行から帰り新年度が始まった今、オミクロン株の影響を身近に感じます。娘のクラスメートにもコロナ感染があったようで、昨日学校から電話があり「濃厚接触となったので今すぐ検査をする、同意書を送るのでサインして下さい」との連絡を受けました。正直非常に焦りましたが、幸いに陰性でありました。
未だ不透明さが続きますが、2022年が全ての人にとり良い年となる事を願います。
セラノスCEOに有罪評決
セラノスCEOに有罪評決
同社は(数滴の)血液解析で病気や健康リスクの情報を提供すると謳っていた
しかし解析技術は嘘と判明、投資家と患者に対する詐欺としてCEOが逮捕されていた
シリコンバレーの「fake it ‘til you make it.(出来る迄は騙せ)」精神を問いただすことに
セラノスCEOへ有罪判決が下りました。未だ全ての審議が終わったわけではないのですが、最高で20年の懲役刑となる可能性もあるようです。たった数滴の血液への解析から健康データ提供すると謳い、ラリー・エリソン(オラクル設立者)等のBig Nameを含む複数の投資家から巨額の資金提供を受けていたセラノスですが、同社CEOが投資家に対する詐欺容疑で有罪となりました。(患者への詐欺は立証が難しく、まだ有罪とはなっていない模様です。)
シリコンバレー起業家は非常に楽天的で「fake it ‘til you make it.(出来る迄は騙せ)」な精神を持つと言われているのですが、この事例はこのようなシリコンバレー文化を問いただしているのかもしれません。
VerizonとAT&T - 航空機への安全性配慮から5G敷設を延期
ベライゾンとAT&Tが航空機への安全性配慮から5G敷設の延期
5Gによる、航空機が視界不良時に使う無線技術への影響が懸念されていた
両社は5Gを通常よりも低い電力で6か月間稼働させることを提案中
ベライゾンとAT&Tが航空機への安全性配慮から、5G敷設の2週間の延期を決定しました。航空機は視界不良時の離着陸に電波を使って地上との高度を測っているのですが、5G敷設によりこの電波への干渉が懸念されていました。今回の延期は航空業界・運輸省からの要望に応えたものであり、両社は更に5G機器を通常よりも低い電力で6か月間稼働させることも提案しています。
限りある電波リソースの有効活用は中々難しいもののようです。
テスラ - サプライチェーン問題を克服し、Q4で躍進
テスラは第4四半期に308,600台を納入、2021年は前年比87%増の936,172台を出荷
中国での生産増加が主だった理由
自社でチップを設計しソフト変更も用意にするテスラの垂直統合モデルが強く影響し、昨今のサプライチェーン問題を克服
テスラは第4四半期に308,600台を納入し、2021年は前年比87%増の936,172台を出荷しました。これは中国での生産増加が主だった理由のようではありますが、それを可能としたのは自社でチップを設計しソフト変更も用意にするテスラの垂直統合モデルと言えるようです。このモデルにより、昨今のサプライチェーン問題に対応出来たとのことです。
自社でデータセンターをホストし、スーパーコンピューターをも作る巨大テック企業とも呼べるテスラの動向に2022年も注目ですね。
アップルの市場価格が3兆ドルを突破
アップルの市場価値が3兆ドルを突破
コロナによる巣籠もり需要が牽引か(2020年初頭から200%上昇)
S&P 500インデックスの約7%を占め、東証一部の半分にも相当
一方で厳しい規制環境にも晒されており、今後のApp Store等のサービス収益は不透明とも
アップルの市場価値が3兆ドルを一時突破しました。コロナによる巣籠もりから、仕事・教育・娯楽等のあらゆる側面が同社の価値を押し上げたとも言えるようです。同社市場価値の3兆ドルは、S&P 500インデックスの約7%、東証一部の半分にも相当し、同社が如何に巨大で影響力を持っているかを、この数字からも窺い知ることが出来ます。
今年はこの巨大企業を取り巻く環境がどう変化するのか、規制がどう強化されるのかに注目ですね。
Facebook、Twitterが共和党議会議員のアカウントを停止
Facebookがテイラー・グリーン議員のアカウントを一時的に凍結、Twitterは同士アカウントを永久凍結 - 誤った情報の流布が理由の模様
同氏はマスク義務化に反対、反ワクチン派、人種差別的な言動で問題となることも
同士はFacebookとTwitterが情報真偽の権威かのように振る舞う事に不満を表明
Displatformを巡りSNS各社は難しい舵取りを迫られる
FacebookとTwitterが共和党議員であるテイラー・グリーンのアカウントを停止しました。どちらもポリシー違反が理由ですが、コロナ陰謀論とも呼べる「誤ったわ情報の流布」が主だった原因のようです。同氏はマスク義務化に反対し、反ワクチンの立場を取り、時に人種差別的な言動で注目されていました。同氏は「だれがFacebookとTwitterが情報真偽の権威に任命したんだ??、民主主義で選ばれた私の言動を制限するのはおかしい」と、前トランプ政権でトップ補佐官であったジェイソン・ミラーが立ち上げた新SNSのGettrに不満を述べています。
昨年度の議会襲撃事件から1年経ちましたが、様々な側面で、アメリカの分断は続いているようです。
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