Weekly Newsletter #114
この文章はAIが書いた?? / テック業界でのレイオフが継続 / 景気後退でスタートアップ・サイクルに変化が / Twitterがサードパーティアプリを排除
年末から続いた雨降りがようやく収まり、ベイエリアにお日様が戻ってきました。シリコンバレーの起業家精神は、この天気が下支えしているとも言われていまして(今回は失敗したけど、天気もいいからまた頑張ろうか・・)、私もこのカラッとした日差しが大好きです。やる気も復活してきましたw
この文章はAIが書いた??
ChatGPTに代表される生成AIは、教育現場やプロパガンダへの悪用が懸念される
ZeroGPTはAIが生成した文章か人間が作成した文章かを判断するツール
perplexity(ランダム性)とburstiness(バースト性)の2つの指標で以って判断
生成型AIの筆頭とも言えるChatGPTですが、このツールはあまりに優秀なため、教育現場でのチート(宿題をAIにしてもらう)や陰謀論の拡散が懸念されています。この問題に対し、22歳の大学生がGPTZeroというアプリを開発しました。このGPTZeroは、文章が人間によって書かれたのか、或いはAIプログラムによって書かれたかを判断することが出来るツールです。どのように判断するのかですが、perplexity(ランダム性)とburstiness(バースト性)の2つの指標で以って判断しています。最初のランダム性は、言語モデルは特定の単語や言い回しを好む傾向があることから、言語モデルになじみのないランダムな単語を含むテキストがある場合は、それは人間が生成したと判断します。2つ目の指標のバースト性は、人間の独創性故に人の作る文章はリズムやトーンを変化させたりする傾向があるのに対し、AIが生成されたテキストはよりフラットで均一になる傾向があるため、これでもってAIが作成したか否かを判断しているそうです。
因みにこの文章は私が書いています、AIに書いて欲しいですがw
テック業界でのレイオフが継続
テック業界でのレイオフが続いています。2023年に入り数週間しか経過していませんが、数千人もの労働者がレイオフの影響を受けています。
Google
1月20日、世界中の従業員から約12,000人を削減すると発表、全従業員の6%に相当。
「困難な経済サイクルを通過せねばならる運命にあり、コスト基盤を再構築して人材と資本を最優先事項に振り向ける」, Sundar Pichai CEO
マイクロソフト
1月18日、今年中に10,000 人の従業員を解雇すると発表、全従業員の約 5%に相当。
「パンデミック中、顧客はデジタル支出を加速していたが、今ではデジタル支出を最適化(削減)している。」, Satya Nadella CEO
アマゾン
2021年11月、18,000 人の従業員を解雇する計画を発表(全世界で約150 万人を雇用)。
「不確実な経済、そして過去数年間に急速に採用したことから、今年のレビューは困難であった。」, Andy Jassy CEO
他にCoinbase(950名)やVox Media(従業員の7%)もレイオフを発表しており、テック業界に身を置く人たちにとっては辛い年初めとなってしまいました。
景気後退でスタートアップ・サイクルに変化が
景気後退の影響で、スタートアップ従業員の経済状況が悪化
IPOや買収が減少し、スタートアップ従業員の流動性が低下
税金を払えないことからストックオプション権利の放棄が増加している
テック業界では、スタートアップで働くことはある種の賭けのようなものです。スタートアップ従業員は、会社が成功してストックオプションで大金を得ることを夢見ることで、不安定なスタートアップでの激務に耐えることが出来るわけです。ストック オプションはシリコン バレーのスタートアップ スタッフの純資産の約 86% を占めるとも言われ、シリコンバレーのサイクルを支える1つの特徴であるのですが、2023年はこれが変化しそうです。経済の不確実性、つまり景気後退から、IPOや大手企業からの買収数が減少し、その結果、スタートアップ従業員の流動性の低下も懸念されています。実際、スタートアップ従業員の経済状況が厳しくなり、ストックオプション権利実行時の税金を負担出来ないため、10万ドル相当の権利を放棄する従業員も増えているとのことです。(36%から54%に増加)
きっと今年の荒波を耐えるスタートアップが、世界を変えるのでしょうね。
Twitterがサードパーティアプリを排除
Twitterがサードパーティアプリを排除
寛容的であったサードパーティアプリへのスタンスが一転
突然のアプリ排除から1週間後の正式発表のない規約変更に、多くの人が嫌気を
Twitter が、TweetbotやTwitterrificなどの、TwitterアプリやWebサイト外からツイートにアクセスして投稿出来るようにするアプリを正式に禁止しました。先週木曜から突然、Tweetbotなどのアプリからツイート出来なくなったのですが、それから1週間後、ひっそりと開発者契約が更新され(Twitter アプリケーションの代替または類似のサービスまたは製品を作成する、または作成を試みるために、ライセンス対象物を使用またはアクセスすることをを禁止する条項が追加)、正式に関連アプリが排除される形となりました。サードパーティのクライアントに対する Twitter の態度は長い間寛容であり、支援的でさえあったと言われていたのですが、イーロンマスクの買収後、広告主がプラットフォームから逃げ出し、125 億ドルの負債を抱えるに至った同社は、そのスタンスを変えてしまったようです。
今回の排除に行ったった経緯から、「もはや信頼できる企業として認識されておらず、もう協力したくない」「このミュニケーションの欠如は侮辱だ」、このような否定的なコメントが溢れており、Twitter社の混乱は続いているようです。
実はポッドキャストも細々とやっています、試しに聞いてみてください。
OpenAI も AI が書いたか人が書いたかを判別するツールを公開しましたね!https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2302/01/news079.html
Twitter社の変更、残念ですよね。個人的に愛用していたTwitterrificも使えなくなってしまっています。。。