Weekly Newsletter #116
GoogleもChatGPTライクなAI機能をリリースへ?! / サンフランシスコでのロボタクシーに黄色信号 / 再生可能エネルギーに必要となる原料は地球上に十分にあるが・・/ TikTok包囲網が着実に進む
ここ数週間、鳥インフルの影響で卵が不足しています。先ほど近所のスーパーに行ったのですが、卵は完全になくなっていました。Whole Foodsの卵は若干高いのですが(18個で約10ドル)、そこに行くしかないですね。。
GoogleもChatGPTライクなAI機能をリリースへ?!
GoogleがChatGPTライクなAI機能を「数週間から数ヶ月以内」にリリースすると発表
同社の大規模言語モデル:LaMDAがベース
APIも備え、ChatGPTと同様に様々なセグメントでの利用が加速か
Google CEOのPichai氏が先週木曜、「数週間から数ヶ月以内」にGoogleの検索エンジンに対話型AI機能(チャットボット機能)を追加すると述べました。Microsoftが支援するChatGPTは複雑なクエリに対して創造的な回答を提供できるためGoogleの検索ビジネスモデル全体に脅威を与える可能性があり、Googleはこの脅威に対応する「コード・レッド」計画をスタートしたと言われています。今回の発表は、まさにこのコード・レッドの一環であり、Googleが持つ大規模言語モデルのLaMDAをベースとしたものとなるようです。また、Googleは開発者パートナー向けのAPIも提供すると述べており、ChatGPTと同様にGoogle製のジェネレーティブAIも、様々なセグメントで広く利用されることとなるでしょう。
世界が変わりますね。
サンフランシスコでのロボタクシーに黄色信号
サンフランシスコの交通当局が「ロボタクシー許可を慎重に」するよう州政府に求める
ロボタクシーの事故が相次いでいる(火災現場に近づいてしまった事例もあり)
地元交通グループにロボタクシー配備を監視する権限がない、法体制不備も浮き彫りに
サンフランシスコの2つの交通機関が州政府に対し、ロボタクシー(無人自動運転タクシー;Cruise と Waymoの2社が進めている)の許可を慎重にするよう求めました。交通機関は住民が危険に晒された交通事故を幾つか例に挙げており、その1つは、「ドライバーを乗せていないCruise車が住宅火災の現場に近づき消防士が消火に使用していたホースの上を走行、消防士が車のフロントガラスを壊した後、車両は停止」と言うものでした。このようなロボタクシー事例は2022年の5月から12月までの間に92件が報告されており、地元交通当局は監視強化を州政府に求めています。その背景には「ロボタクシーの配備を制限する権限が地元交通グループには無い」という点もあるようです。そのため今回、連邦当局への直接訴訟という異例の処置となりました。
ロボタクシーは夢がありますが、安全第一です。
再生可能エネルギーに必要となる原料は地球上に十分にあるが・・
再生可能エネルギーに必要となる原材料は地球上に十分にある
それらの採掘に際する総排出量はかなりなものであるが、今後 30 年間で、化石燃料からの世界的な排出量の 1 年分にも満たない量
素材の発掘が環境への害や人権侵害にさえつながる可能性があり、体制作りが急務
研究者たちの最新の分析によると、再生可能エネルギーに必要となるアルミニウム・スチール・レアメタルなどの原材料は、地球上に十分にあることが判明しました。風力タービンの磁石に使用されるジスプロシウムとネオジムの生産量は今後数十年で 4倍になる必要があり、 ソーラー・グレードのポリシリコンは現在から2050年までの間に世界市場が150% 成長すると予測されていますが、これらの原材料の確保は問題なさそうです。また、これらの材料の発掘と処理に関わる温室効果ガスの排出量は相当なものですが(現在から2050年までの間で最大29ギガトン)、今後30年間で化石燃料から排出される量の1年分にも満たないと推定されています。
そういった意味では世界の未来は明るそうであるのですが、一方で、採掘に関連する環境問題や労働問題(児童労働なども)も報告されており、持続可能な体制作りは急務と言えるでしょう。
TikTok包囲網が着実に進む
米国でのTikTok禁止法案を推進している共和党議員(マイク・ギャラガー)が、ByteDanceの幹部と面談しました。この面談にて、ByteDanceがユーザーデータ保護のための具体的な施策などをヒアリングしたようなのですが、マイク議員の「国家安全保障上の懸念のためにTikTokの禁止」を求める同氏の考えは変わりませんでした。米国は既に連邦政府所有のデバイスでのアプリの使用を禁止し、また多くの州も州政府所有のデバイスでの使用を禁止しており、TikTok は米国で存続の危機に直面しています。一方で、米国国内でTikTokは8000万人の月間アクティブユーザを保持しているので(その80%が16〜36歳)、今後、この当局と一般ユーザーとのギャップがどう作用するか注目です。
実はポッドキャストも細々とやっています、試しに聞いてみてください。