Weekly newsletter #15
今週は Shige に代わって私 Takashi がお届けします。よろしくお願いします。
アメリカの著名なニュース番組に ABC の World News Tonight というのがありまして、カリフォルニアでは平日の毎夕5時に放送されています。NHK のニュース番組のアメリカ関連のソースにもなっていて、だいたい次の日(日本時間ではその日)の NHK のニュースで日本語で内容の確認ができる感じで便利なんですよね。
が、この番組は World News というのは名ばかりで、ほぼ国内ニュースの番組構成なんですよね。国外のニュースは大きなものだけやったりやらなかったり。。。
日本では NHK BS の国際報道とか見てるとちゃんと内容も海外のニュースがメインで、それがどうのように日本と関係するかって話になるんですけども。
アメリカ人は海外のニュースをどうやって入手しているんだろうと見るたびに気になったりします。
さて、今週のラインナップは。。。
新チップ搭載の超小型ボード Raspberry Pi Pico が4ドルで発売中
Meet Raspberry Silicon: Raspberry Pi Pico now on sale at $4
Raspberry Pi から新しく小型のマイコン・ボードが発売されました。
今までの Raspberry Pi はマイクロコンピュータとして比較的重たい処理を行うのに対し、この Pico はマイクロコントローラとしてアナログ入力、低遅延I/O、低電力スタンバイ等を担う。これを実現するために独自のチップを作ることにしたという。
Raspberry Pi Pico is designed as our low-cost breakout board for RP2040. It pairs RP2040 with 2MB of Flash memory, and a power supply chip supporting input voltages from 1.8-5.5V.
With two fast cores and and a large amount of on-chip RAM, RP2040 is a great platform for machine learning applications.
TensorFlow Lite Micro for the Raspberry Pi Pico
え!?このチップで機械学習できるの?
スマホで表示したオブジェクトを切り抜いてパソコン画面に直接ペーストできるアプリ、ClipDrop が Golden Kitty Awards で AR プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞
GOLDEN KITTY WINNERS | Product Hunt
Product Hunt が年間アワードを発表しました。
その中で私が一番気になったのが、この ClipDrop。
これは文章で説明するよりも上の動画を見ていただいた方が早いと思います。無料で試せるので、早速、アプリをスマホと Mac にインストールしてみました。思ったよりもあっさり、オブジェクトの切り抜きも綺麗で、簡単に Mac の画面上にコピーされたのは驚きでした。
でも、よく考えてみると、それぞれの機能、カメラの映像からオブジェクトを切り抜いたり、AR 的に表示したり、Cloud 経由でパソコンへ画像を転送したり、これらは凄く新しいって訳じゃないですよね。この組み合わせ方、見せ方が秀逸なんだなぁと再度関心させられました。はやり大事なのはアイデアですね!
Leep Motion の開発元である Ultraleap 社が、交差する両手の認識を劇的に改良した新しいトラッキング・エンジン Gemini をデベロッパー向けに公開
Ultraleap's New 'Gemini' Software Overhaul Drastically Improves Two-handed Interactions
最近 VR/AR ゴーグルやメガネにばかり目が行って、すっかり Lead Motion の存在を忘れていました。上の Gif 動画でおわかり頂けるように、両手の動きをきちんと認識するだけでなく、重なったりしてもトラッキングをロスすることがほぼ無くなっているのは凄いですね。
VR ゴーグルを使っていて一番ネックになるのは入力インターフェイスの部分で、特にバーチャル・キーボードをコントローラで一つ一つポイントしていくのは苦痛と言っていいでしょう。パスワードの入力とか面倒過ぎでしょ。それがこのように手を使って自由にできるようになればいいなぁ〜
iPadOS っぽいデザインの Linux ベースのタブレット用 OS、JingOS がローンチ
New Linux-based tablet OS – JingOS set for January 31 launch
これは似すぎていませんか?iPadOS にwww
でも、単に似せるだけじゃなくて、Apple が目指している iOS でも iPadOS でも MacOS でも同じアプリが動かせる、とのビジョンも踏襲しているようです。
タブレット用だけでなく、スマホ用もパソコン用も視野に、タブレットモード/PCモードを切り替えられ、アプリをタッチ入力でもマウス/キーボード入力でも使えるようになると。スマホ版はこの年末までに利用可能になるだろうとのこと。
Apple が目指し、Windows (Phone) は失敗し、Google の Android/Chome は微妙な感じのこのエリアでどこまで行けるのか?ちょっとだけ気になりますね。
Web を創った男 Tim Berners-Lee がネットのリメイクに動き出した
He Created the Web. Now He’s Out to Remake the Digital World.
Tim Berners-Lee wants to put people in control of their personal data. He has technology and a start-up pursuing that goal. Can he succeed?
He began an open-source software project, Solid, and later founded a company, Inrupt.
彼は、常にネットが平等で民主的であるように努めてきたが、最近のネットのあり方には危惧している。最近の個人情報やプライバシーに関するネットでの規制が示すように、そこまでしなくてはならない監視されたプラットフォームになってしまったと。
彼は Solid というプロジェクトを立ち上げ、Pods
と呼ばれる分散型データストアで、ネットでの個人情報(サイトの訪問履歴、クレジットカードの利用歴、トレーニングデータやどんな音楽を聞いているとか)を保管し、個人が自身のデータを完全に管理できるようにすることを目指している。
Inrupt は昨年11月にサーバープログラムを公開し、パイロットプロジェクトが進行中とのこと。そのうちの一つ Britain’s National Health Service は、患者の情報を個々の Pod に移行して、患者自身がデータや共有先を管理できようにし、患者をプライバシーに関するストレスから開放しつつ、ケアを充実したい考えだ。
果たして、彼が目指すこの Web X.0 の世界は実現できるのだろうか?