Weekly Newsletter #170
Meta CTO、GoogleのAndroid XR戦略を非難して提携を拒否か/AWS、Googleに続き「下り」料金撤廃:クラウドプロバイダー間の競争促進へ/TikTok売却法案、超党派議員から提出:国家安全保障への懸念から/米下院民主党、ロシア軍のスターリンク利用阻止対策を調査
これはベイエリアでの生活事情のちょっとしたご紹介なのですが、、こちらの物価は高いです。土曜の朝に、近くで繁盛しているパンケーキ屋さんで、家族三人で朝食を頂いたのですが、ちょっと高めの価格帯ということもありますが、チップも含めると100ドル超えでした。日本円ですと1万5千円位でしょうか、、それでも、その店は超満員で繁盛していました。正直、我が家にはきつかったですw
Meta CTO、GoogleのAndroid XR戦略を非難して提携を拒否か
MetaがGoogleの不当な条件を理由にAndroid XRとの提携を拒否
Questヘッドセットを動かすプラットフォームの管理権を譲渡に難色か
次世代コンピューティングプラットフォームの覇権を目指すMetaの次の一手に注目
Meta社の最高技術責任者であるアンドリュー・“ボズ”・ボズワース氏は、GoogleのAndroid XR(VR/ARプラットフォーム)へのビジネス戦術を不正な条件付けとして非難し、Googleとの提携の可能性を否定しました。
Metaは現在、ヘッドセットでAndroidの修正バージョンを使用していますが、Googleはアプリの完全なスイートや数千のアプリが利用可能となるAndroid Playストアへのアクセスを提供していません。Googleは、Metaが提携に同意すれば更にに多くのAndroidアプリへのアクセスを提供すると言いますが、一方のMetaは、この提携を進めるとQuestヘッドセットを動かすプラットフォームの管理権を譲渡すること繋がるとして、このGoogleとの提携に抵抗しています。それは、Meta CEOのザッカーバーグ氏が言う「MicrosoftがPC時代を獲得し、Appleがスマートフォン時代を獲得したのと同じように、次のコンピューティングプラットフォームをMeta獲る」という構想に反することだからでしょう。
Metaの次の一手(独自VRプラットフォームの開発もあるか?)に注目です。
AWS、Googleに続き「下り」料金撤廃:クラウドプロバイダー間の競争促進へ
AWS、Googleに続き「下り」料金を撤廃
欧州データ法に沿い、クラウドプロバイダー間の競争促進を目指す
クラウドロックイン緩和が期待され、残る課題は製品間の相互運用性か
AWSとGoogleが、クラウド利用客が自社のサーバーからすべてのデータを別のプロバイダーに移動する場合に料金を請求しないことを発表しました。
この「下り」料金は、顧客を特定のクラウドプロバイダーに縛り付け、選択肢を制限するとして批判されてきました。今回の決定は、欧州データ法に沿ったもので、クラウド顧客がより簡単にプロバイダーを切り替えられるようにすることで競争を促進することを目的としています。
AWSの動きは世界中の同社の事業に適用され、またAzureも追従すると思われるため、クラウドロックインの緩和が期待されます。しかし、英国競争市場庁 (CMA) は、クラウド企業が競合サービスとうまく連携しないように製品を設計している点も指摘しており、今後もクラウド3社への規制面での逆風が続く可能性があります。
TikTok売却法案、超党派議員から提出:国家安全保障への懸念から
国家安全保障への懸念を理由に、超党派議員がTikTok売却法案を提出
成立すると、バイトダンスは165日以内にTikTok部門の売却が必要となる
TikTokはユーザーに法案反対を呼びかけ
超党派の下院議員グループは、中国のテクノロジー大手バイトダンスにTikTokの売却を強制する法案を提出しました。議員たちは、所有権変更によってアプリの「前進」が可能になると主張し、アプリが中国企業から切り離されれば「存続できる」と述べています。法案が可決されれば、バイトダンスは165日以内にTikTokを売却しなければならず、さもなければアプリは禁止されます。(TikTokをアプリストアで提供したり、Web上でホストしたりすることが違法になる)
議員たちは、多くの国家安全保障関係者からの警告を受け、現在の所有構造の下ではTikTokが米国の国家安全保障に対する脅威であると結論づけました。これに対し、TikTokはユーザーやクリエイターに法案反対を呼びかける取り組みを強化しています。木曜日にアプリを開いたユーザーには、法案に反対するよう議員に電話するよう促すポップアップが表示され、議員事務所への電話が殺到したようです。
議員たちは今週、TikTok禁止法案の採決を呼びかけていますので、今後の成り行きに注目です。
米下院民主党、ロシア軍のスターリンク利用阻止対策を調査
米下院民主党がスターリンク社に対し、ロシア軍の利用阻止対策を調査
ロシア軍、スターリンク社は関係を否定
調査結果次第であるが、ウクライナ支援への影響も懸念
米下院民主党が、ロシアがウクライナ侵攻の一環としてスターリンク衛星インターネットサービスを利用していることを阻止するための措置が十分だったかどうかを調査を表明しました。下院議員らは、スペースX社に宛てた書簡の中で、ロシア軍によるスターリンク利用はウクライナの安全と生命、そして米国の国家安全保障に重大な脅威をもたらしていると主張しています。
一方、ロシア政府はスターリンク利用を否定しており、またスペースX社もロシア政府や軍との取引を否定しています。(イーロン・マスク氏も先月、ロシアへの端末販売は虚偽であると述べています)
どの様な調査結果が出るのかにもよりますが、結果を受けて下院民主党がどのような措置を取るのか、またスターリンク社がロシア軍の利用阻止に向けた具体的な対策を取れるのか、注目です。
今回は取り上げなかったけど面白かったニュース