Weekly Newsletter #178
サンフランシスコ市が連邦政府と州から海や湾への下水流出で提訴される / Climate Tech 関連のStartupが資金調達を拡大 / 中国ではiPhoneの魅力が薄れ始める / オーストラリアでは約100万人の生体認証情報が漏洩
おはようございます。Marvinです。GWは日本に戻り、ゆっくりと過ごしました。思っていたよりも街の人手が少なく、そして涼しく、快適なGWとなりました(もっともっともーっと蒸し暑いかと思っていました)ちなみに、現在は米国のカレンダーで勤務しているのですが、日本は祝日が年に16日あるのに対して、米国は州によって異なるものの、連邦政府によって定められた祝日は11日で、日本の16日より少ないです。そして、そして、両国の有給休暇の平均消化日数を比較すると、詳細は記載しませんが、「日本人は働きすぎ」「海外の人は休みを多くとる」という私のステレオタイプの先入観はあっさりと崩れ去りました。
あ、5月はこの「Weekly Newsletter」の執筆はMarvinがお届けいたします。今月は少しアプローチを変えてメジャーなニュース以外も取り上げたいと思います。
連邦政府と州がサンフランシスコ市を提訴!海や湾に下水を流出させている!?
年間18億ガロン以上の未処理の下水を湾と太平洋に流出
雨水・下水システムと下水処理施設の設備と運用不備が原因!?
私たちの地元のニュースで、なかなかショッキングなタイトルがあったので、これをピックアップしました。ちなみに日本では、汚水処理人口普及率は約93%(米国は約81%と言われています)。正直思ったよりも少ない数値でしたが、しっかりとカバーできているようです。詳しくは日本の国土交通省がWebページで発表していますのでそちらをご参照ください。米国の数字は確かなソースが見つからなかったのでどなたか教えてくださいー!
連邦政府とカリフォルニア州は、サンフランシスコ市が年間約18億ガロンの未処理下水を湾と太平洋に流出させているとして訴訟を起こしました。市の排水システムの不備が指摘され、公衆が未処理の下水に接触するリスクが高まっているとされています。その下水には病原体や高レベルのエンテロコッキおよび大腸菌が含まれているとされ、知らぬ間にビーチの利用者がそのリスクに触れる・・・。裁判の行方はもちろん気になりますが、早急に改善してほしいところです。
Climate Tech Startup 関連のFY24 1Q の資金調達が伸長
投資家はグリーンスチールやバッテリー素材や鉱物などの素材に注目
Climate Tech は長期的な低迷ではなく一時的なものだった
近年、低迷傾向が強かったこの分野ですが、FY24 1Qには81億ドルを調達しており前期比で約400%増となりました。特に、グリーンスチールやバッテリー素材などの素材分野に焦点が当てられています。注目の取引としては、スウェーデンのH2 Green Steelが最大の調達を行い、新工場での生産計画を発表しました。他にもバッテリーリサイクルのAscend Elementsやリチウム抽出技術のLilac Solutionsが大きな資金を集め、技術革新を進めています。
日本でも注目されているこの分野ですが、個人的には日本市場で大きな数字を作る&維持することが難しいビジネスだと感じています。どの様にビジネスが伸長して行くのか気になるところですが、環境にもやさしく経済にも好影響を与える良い機会になるといいですね。但し、内燃エンジンから電気、ハイブリッド自動車への移行は日々のニュースで取り上げられる機会が多いですが、車好きとしては内燃エンジンの音が無くなるのは寂しい。。。。
中国でのiPhoneの先進的な魅力が薄れつつある
FY24 1QのAppleの売り上げが年同期比で4.3%減少
中国本土、台湾、香港、マカオでの売上は、8%減の164億ドルに減少
日本では馴染みの深いiPhoneですが、市場調査会社であるCounterpoint Researchによると、中国でのiPhoneの販売台数は四半期で約20%減少したと報じられています。iPhoneは、国内のライバルであるVivoとHonorの後に3位に落ち、中国のスマートフォンブランドのトップの座を失いました。この減少は、中国のライバルであるファーウェイなどが提供する組み込みの人工知能機能など、先進的な機能の不在が原因の一つとされています。また、ファーウェイに対する米国の制裁がほとんど影響を与えていないとも報じられ、iPhoneの中国での販売に影響を与えていると言われています。しかし、これらの課題にもかかわらず、アップルは中国市場での長期的な見通しに自信を持っているとも報じられており、2Q以降の動向に注目したいところです。
初代iPhoneが発売された際は、私もその画期的なデザイン、機能に衝撃的な印象を受けたその一人でしたが、いつからか、iPhoneの世代が変わっても何とも感じなくなってしまったのも事実です。このニュースを見て、ガラケーに一生懸命着メロを登録していた時代を思い出し、3和音の機能が出たときに感動した記憶が蘇りました!
オーストラリア人約100万人の生体認証情報が漏洩
フィリピンのOutabox元開発者が、Webサイトで生体認証情報含む、個人情報のデータを持っていると主張。
シドニーで46歳の男性が逮捕され、恐喝の容疑で起訴される見通し
米国ではなく、オーストラリアのニュースとなりますが、気になったのでピックアップしました。オーストラリアで、約100万件の生態認証情報含む個人情報の漏洩し、1人が逮捕されたと報じられました。被害にあったのは、New South WalesとAustralian Capital Territory にある19のClubsNSWが運営する施設。この会社は、OutaboxというITプロバイダーと契約しており、今回のデータ漏洩元と言われています。
スマートフォン、PC、空港や施設の入退室管理など、生体認証が利用されているシーンが日常的な光景になっているかと思います。様々な決済手続きの際の認証ツールとしても使われており、そのデータの重要性は言うまでもないかと思います。この事件の裁判、犯人がどのように裁かれるのかは気になるところですが、私のノートPCのログインには指紋認証が使用されていますが、このデータはきちんと暗号化されて保護されているのか、漏洩したときに悪用されないのか・・・・世界各国の生態認証情報の取り扱いに関する法整備やテクノロジー面での進化についても気になるところです。
今回は取り上げなかったけれど面白かったニュースと上記関連ニュース