Weekly Newsletter #179
アリゾナ州の選挙スタッフがディープフェイクで訓練 / サンフランシスコ市 野外に『エンターテイメントゾーン』を提案 / 愛する人をAIでよみがえらせるべきか? / 米マクドナルド、5ドルバリューミール導入か?
おはようございます。日本に帰国した際に久しぶりに野球を観に行ってきました。帰宅する際に、散らかしたゴミをそのままにして帰るおじさんと自分の出したゴミ以外も片づけている若者達(たぶん高校生くらい!?)を見て、日本の道徳教育はまだまだ捨てたものじゃないなと思い、勝利の余韻+αで上機嫌な気持ちで帰路につきました。
そして、なんと試合終了後のファンサービスで、スタンドに投げ込まれたサインボールをキャッチ!!ラッキー!!
2024年に向けて、アリゾナ州の選挙スタッフがディープフェイクで訓練実施
日本でもディープフェイクに関する記事を見かける機会が多いかと思いますが、先日、米国ではバイデン大統領になりすました音声からある有権者に投票を行わないように勧告する電話を受け取る事件が実際に発生しています。
アリゾナ州で、選挙作業員が2024年の選挙に向けてディープフェイクを使用した訓練が実施され、人工知能によって生成される攻撃の種類を模倣して行われました。訓練は、AIが生成した音声メールや投票用紙が届かないと言う声、ソーシャルメディア投稿を通じて選挙の投票率を抑制しようとする試みなど、様々なシナリオを通して実施され、訓練終了時には、本物のアドリアン・フォンテス州務長官が、歓迎ビデオの人物が公開された画像から作成されたAIによる偽物であったことを明かし、参加者を驚かせたと報じられています。100%の精度ですべてを判断するには難しいのが実情な気はしますが、何だか寂しい限りではありますが、疑いを持つを癖を持つことが大事なのかもしれません。
サンフランシスコ ブリード市長、野外イベント向け『エンターテイメントゾーン』を導入!?
次はローカルなニュースを。このブログでサンフランシスコ市の治安の悪化に関する記事を執筆させていただいたこともありますが、今回は前向きな内容です。
サンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、ダウンタウンを活性化させるために「エンターテイメントゾーン」を提案を進めており、このゾーンでは、バーやレストランが通行人に対してアルコールのテイクアウト販売を行うことができます。初めて設定されるエンターテイメントゾーンはフロントストリートの一ブロックに限られているようです。この提案は、州の新法を活用し、市民の楽しみとダウンタウンのビジネスの再開を促進することを目的としていると報じられており、新しいイベントシリーズの設定や、最大$50,000の助成金を提供するプログラムも進行中とのことです。この提案はまだ承認されておらず、今後市議会での議論が予定されています。
最近はリテール向けの画期的な新しいITテクノロジーのニュースを見かける機会が減ってしまった気がしますが、こういった活動の中から新しいものが生まれてるといいですね。
愛する人をAIでよみがえらせるべきか?死後の再現についての議論
これはニュースではなく、気になったコラムをシェアさせていただきます。タイトルだけで大方の内容は想像がつくかと思いますが、難しい議論ですね。日本に帰国していた際、車の中で流れていたラジオから興味深い話題を聞きました。「ベルの代わりに亡くなった母親の声が流れる目覚まし時計を使っている」というものです。もちろん、これは生前に録音した音声ですが、最近ではAIを活用して故人の音声を再現する技術が開発されています。フロリダ州パークランドの学校銃撃事件の犠牲者の両親は、彼の声をAIで再現して銃規制を訴えました。また、ハリウッドではキャリー・フィッシャーのような故人のスターをデジタル技術で映画に登場させています。個人的には、倫理的な観点から良いとも悪いとも言い切れない複雑な議題だと思っていますが、リンク先の記事には様々な意見が書かれていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
Should We Use AI to Re-Create Our Loved Ones After They Die?
米マクドナルド、5ドルバリューミール導入か!?
歴史的な円安が進む中、日本人の方と話をしていると米国の物価について話題になることが多々あります。外食すると最低でも2,000~3,000円が飛んでいく米国事情ではありますが、米国に住んでいる人すべてがこの物価高を受け入れているわけではありません。先日は「チップを支払うのを止めよう!」という運動が起こっているというニュースも流れていました。そんな中、米国マクドナルドが売上の減速を補うため、5ドルのバリューミールの導入を検討していると報じられています。同社は以前にインフレに悩む顧客が多くの外食の頻度を減らしていると述べており、この状況へ対応するための施策の一つかと思います。また、同社の価格は競合他社の中において、ここ10年で一番価格が値上がりしていると報じられており、下記に関連記事のリンクを貼っておきましたので、ご興味のある方はどうぞ!
Prices at these fast food chains increased the most in 10 years
今回は取り上げなかったけれど面白かったニュースと上記関連ニュース