Weekly newsletter #19
全米のCOVID-19による死亡者数は52万人を超えていますが、感染者数の伸びは少し緩やかになってきています。ワクチン接種人数も全米15%の4,977万人にまで増加してきています。我々の住むベイエリアでも徐々に規制が緩和されつつあり、若者達の屋外スポーツの制限解除やレストランの屋内飲食も25%の容量と距離を保つことで許可されることになります。
しかし、公立学校の再開が遅れていることもあり、子供や親達のストレスも相当大きなものになっている。さらにサンフランシスコ周辺では、アジア系アメリカ人に対する人種差別と暴行事件が複数発生しており、老人を背後から突き倒して死亡させる事件を切っ掛けに大きな問題として報道されています。トランプ元大統領がCOVID-19を武漢ウィルスと呼んでいたように、現在の制限された生活や経済的困窮が中国のせいだと考える人達や白人至上主義的な考えを持つ人達も一定数いることは間違いありません。多くのアメリカ人からすれば、中国人も日本人も区別ができず、アジア人として一括りにされるのは致し方ないことなので、十分に注意して生活していきたいと思います。
GoogleとIntelが提携して5Gアプリケーションの展開を加速
通信プロバイダーが5Gソフトウェアを展開するために、エッジとクラウドコンピューティングにおいて高速化とオープン化技術が求められている中で、GoogleとIntelが提携。世界的にもHuaweiなどの寡占状態の回避やコスト低減などの観点からオープン化が重要視され、仮想化RAN(vRAN)とOpen Radio Access Network(ORAN)を展開する各社の動きが活発になってきている。5G vRANは、Google CloudのAnthosとIntelのFlexRANリファレンスソフトなどを利用し、エッジプラットフォームの効率化や柔軟性を高めていくという。今後5Gの本格展開に向け各社の同様な動きに注目です。
https://www.zdnet.com/article/google-and-intel-partner-up-to-speed-up-5g-application-rollout/
JobyのeVTOLの最初の飛行映像
JobyはトヨタやIntelなどから出資を受け、2024年にエアタクシーサービスの商用化を目指しているが、初めて実際に飛行している映像が公開された。「VTOL」とは垂直離着陸航空機のことを指す。電気で飛行するeVTOLは、1回の充電で150マイル(約241Km)を最高時速322kmで飛ぶ。ヘリコプターやジェット機と比べると圧倒的に静からしいです。
NBA TOP SHOTは、活況なブロックチェーンベースのNFT市場を作り出しています
NBA TOP SHOTとは、Dapper Labs社が提供するNFT(代替不可能なトークン)により、NBAプレイヤーのベストショット映像を暗号通貨デジタル資産のコレクターアイテムとして収集、取引できるとものです。かつて、大リーグカードが高額で取引されていたモデルをデジタル化したものだと言えば分かり易いのではないかと思います。デジタルアートやゲームアイテムなどを含めてデジタルで複製可能だったものも、ブロックチェーンを使って本物の所有権や真偽性、コピー元などを保証して価値化することで、収集家の心理を刺激して大きな市場を作るという非常に優れたビジネスモデルだと言えます。今後、人気スポーツだけでなく、あらゆるデジタル資産が価値を持ち、新たな市場を作り出していくことになるでしょう。
https://coincentral.com/nba-top-shot-nfts/
MyHeritageはDeepfake技術を使用して昔の家族の写真を動かします
MyHeritage社はDNAキットを使って、自分のルーツや家系図を作成するサービスを提供していますが、昔の家族や親戚の古い写真を提供すれば、その写真の故人の表情をアニメーション化して動かせるサービスを新たに始めました。少々不気味な感じもしますが、故人を身近に感じるのには良いのかもしれませんね。日本語サイトもありますので、試しに家系図を作ってみたい人はどうぞ。
MyHeritage
https://www.myheritage.com/deep-nostalgia
NY市警はブロンクスの実際の犯罪現場でロボット犬をテスト使用
ニューヨーク市警に配備されたのはBoston Dynamics社製のロボット犬です。実際の現場で使用されたのは初めてではないようですが、危険な現場での調査や家宅捜査などに利用されるようです。犯罪現場でロボットを頻繁に目撃するようになるのはあまり遠くない未来です。
https://www.fox5ny.com/news/nypd-testing-ai-powered-robot-dog
Qualcommの新しいARグラスは壁面を仮想画面に出来ます
クアルコムの新しい「XR1 Smart Viewer」は2021年半ばにリリース予定で、PCなどと接続することを前提としたARグラスです。PC画面を仮想的に壁面や机に固定したり、ハンドトラッキング機能でジェスチャーコントロールなども可能。ビジネスシーンにおいては、VRゴーグルは重量などの問題から長時間利用が難しいと感じていますが、軽量化されたARグラスで複数の大型モニタを使用するのと同等な仮想画面を使えるのは現実的な使い方かもしれません。