Weekly Newsletter #207
「AIの安全性」が問われる時代へ – DeepSeekをめぐる規制の行方/ イーロン・マスク氏、火星への執念と新たな発見 / 子連れの親 vs ホームレス?放置カート問題の真相
皆様、おはようございます!NOS-USAのMasaです。
日本では最強寒波が襲来しているとのことですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
首都圏では雪は降っていないようですが、一部の地域では大雪とのこと。どうかお足元にお気をつけて、安全にお過ごしくださいね!
さて、私は先週、日本から戻ってきてカリフォルニアでの生活が再スタートしました。
ベイエリアも思ったより寒くてびっくりしています(笑)。
12月〜3月は雨季らしいのですが、戻ってからというもの、毎日が曇りか雨…。
昨年6月にこちらに引っ越してから11月末ごろまで、一度も雨が降らず毎日快晴だったのが嘘のようです。
そんな冬もそろそろ折り返し地点です!
春が待ち遠しい今日この頃ですが、季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆様もくれぐれもご自愛くださいね!
それでは、今週も元気に頑張りましょう!
「AIの安全性」が問われる時代へ – DeepSeekをめぐる規制の行方
先週のニュースレターでは、中国のAI企業DeepSeekが限られたコストと開発環境で OpenAIのChatGPTに匹敵する性能 を持つと報じられ、世界的に大きな注目を集めていることをお伝えしました。しかし、その驚異的な技術力の裏で、早くもセキュリティ上の懸念が深刻化 し、事態は急展開を迎えています。
データ流出の懸念が次々と浮上
以前から指摘されていたプライバシーポリシーの問題に加え、今週はさらなる セキュリティリスク が報道されています。複数のメディアが、DeepSeekのAIが ユーザーデータを中国政府に直接送信する可能性 や、機密データを暗号化せずにインターネット経由で送信 していることを報じています。暗号化されていないデータは 傍受や中間者攻撃 にさらされるリスクが高く、サイバーセキュリティの専門家からも厳しい批判が相次いでいます。
特に、DeepSeekのコーディングの一部に、ユーザーデータを中国のサーバーに直接転送する隠れたコードが含まれている との報道は、世界中のセキュリティ専門家の間で懸念が広がりました。これは単なる「プライバシーリスク」ではなく、国家レベルのサイバーセキュリティ問題 に発展する可能性があります。
米国で法規制の動きが加速
こうした懸念を受け、米国議会ではDeepSeekの使用を制限する動きが本格化 しています。先週金曜日、DeepSeekのチャットボットアプリを政府所有のデバイスで使用禁止とする法案 を提出する計画が発表されました。
米政府関係者の発言によると、この法案の背景には、DeepSeekが中国政府にユーザーデータを提供する可能性があるという新たなセキュリティリスクがある とのこと。実際、昨年TikTokの利用制限が進められた際と同様に、米国内でのAIアプリに対する規制が厳格化 する流れが生まれているようです。
また、AP通信によると、一部の米企業でもDeepSeekの利用制限を検討しており、特に金融機関や政府関連企業では慎重な対応 を求める声が増えています。
今後の影響は?
DeepSeekの躍進が一転、セキュリティ問題によって大きな逆風 にさらされています。もし米国での規制が本格化すれば、他の国々も同様の措置を検討する可能性が高く、DeepSeekの国際展開は困難な状況となりそうです。
また、今回の件は、AI技術の透明性とデータ管理の重要性 を改めて浮き彫りにしました。今後、AI企業にはより厳格なデータポリシーとセキュリティ対策が求められることになりそうです。
イーロン・マスク氏、火星への執念と新たな発見
2つ目のニュースは、少し視点を変えて私の好きな宇宙の話題をお届けします。イーロン・マスク氏といえば、スペースXの創設者であり、火星移住計画に人生を捧げている人物としても有名ですよね。彼の火星への熱意は広く知られていますが、最近のNASAの発表が、彼の夢をさらに加速させるかもしれません。
NASAの探査機が火星で「謎の四角い構造物」を発見し、一部では「古代文明の遺跡では?」と盛り上がっています。ネット上では「ギザのピラミッドとの関連性は?」「これはエイリアンの基地では?」といった陰謀論まで飛び交っており、にわかにSF小説のような展開になっています。もちろん科学的には、単なる地質現象の可能性が高いですが、「火星に知的生命体が存在したのでは?」というロマンを掻き立てるには十分な発見ですね。
さて、そんな火星の話題の中で、マスク氏がまたしても注目を集めています。彼の火星移住計画は壮大ですが、最近はその野心的すぎる計画に対してさまざまな議論が巻き起こっています。たとえば、「人類を火星に移住させる前に、地球の問題を解決すべきでは?」という意見や、「火星での植民地化が可能だとしても、それは一部の富裕層だけの特権になってしまうのでは?」といった批判も聞こえてきます。
また、一部の政治家からは、「マスク氏の火星計画に政府資金を投入することの是非」についても議論がなされています。特に最近の米政界では、火星探査に関するトランプ前大統領の発言と絡めて、宇宙開発の方向性について意見が分かれているようです。NASAとスペースXの関係性も複雑になりつつあり、「火星を目指すのは夢か、それとも単なる富裕層の自己満足か?」という問いが浮上しています。
さらに、マスク氏は以前、テスラ・ロードスターを火星軌道へ向けて打ち上げるという“パフォーマンス”を行いましたが、最近になって宇宙法の専門家から「地球外環境に対する無責任な行為ではないか?」という指摘がされています。確かに、火星を目指すのは自由ですが、ルールの整備が追いついていない現在、好き勝手に物を送り込んでいいのかという疑問は残りますね。
私自身、マスク氏のビジョンにはワクワクするものの、やはり現実的な課題も多いと感じます。「火星移住」はロマンあふれるテーマですが、実現には技術・資金・倫理といったさまざまな壁を乗り越えなければなりません。特に、NASAが進める月面基地建設計画との整合性も気になるポイントです。月を拠点とするのか、それとも直接火星を目指すのか――今後の方針によって、宇宙開発の方向性は大きく変わりそうです。今後、NASAや政府、国際社会がどのように関与し、この壮大な計画がどのように進化していくのか、引き続き注目したいと思います。
それにしても、火星に「謎の四角い構造物」があると聞くと、どうしても想像が膨らみますね。もし本当に知的生命体の痕跡だったら……?(笑)
宇宙開発と火星の未来、皆さんはどう思いますか?
子連れの親 vs ホームレス?放置カート問題の真相
最後はローカルな話題をお届けします。
ここベイエリアでは、放置されたショッピングカートが意外にも大きな問題となっています。
私が昨年6月に移住してきたばかりの頃、道路の脇や歩道の端にぽつんと置かれたショッピングカートをよく見かけました。「なぜこんなところに?」と最初は不思議に思っていたのですが、しばらく暮らすうちに「ホームレスの人たちが持ち物を運ぶために使っているのだろう」と納得していました。確かに、カートに大量の荷物を積んで押しているホームレスの方を見かけることも珍しくありません。
しかし、実際にはホームレスだけがカートを持ち出しているわけではなかったようです。サンノゼ市が行った調査によると、カートを持ち出している人の多くは車を持たない子連れの親であり、彼らは子供をカートに乗せて安全に横断歩道を渡るために利用しているのだそうです。カートはその後、道端や住宅街に放置され、そのまま放置されてしまうことが多いとのこと。結果として、ホームレスの人々が長期間カートを保持することになり、ますます街中でカートが目につくようになっているのです。
この問題を受け、サンノゼ市は2023年に放置されたショッピングカートに関する罰則を強化しました。現在、市はカートが放置されると食料品店に対して違反切符を発行し、年間166件の違反で約39,000ドル(約580万円)を徴収したとのことです。ここで興味深いのは、罰則の対象がカートを放置した本人ではなく、カートを提供した食料品店であるという点です。日本の感覚では、使用者に責任があると考えがちですが、アメリカでは店舗側に管理責任を求める形になっています。
サンノゼ市では、この問題を解決するために、食料品店に対してカートの追跡技術の導入や施錠システムの強化を求めています。すでに一部のスーパーでは、カートが駐車場の外に持ち出されると自動でロックがかかる仕組みを導入しており、こうした技術が今後広がる可能性もあります。
普段何気なく使っているショッピングカートが、思わぬ形で社会問題となっているのは興味深いですね。今後、どのようなカートが出てくるか少し楽しみです。
注意して見てみようと思います。
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