Weekly Newsletter #208
GoogleがAI兵器開発の制約を撤回 - これからのAIと軍事の行方/ 量子コンピュータ革命の新たな一歩 - オックスフォード大学が実現した“分散ゲートテレポーテーション”とは?/ 卵の値段、アメリカでも大高騰!
先週はベイエリアも思った以上に冷え込み、毎日雨が降り続いていましたが、今週に入ってようやく穏やかな陽気が戻ってきました。
日中の気温も少しずつ上がり、春の訪れを感じる瞬間が増えてきています。朝晩はまだ肌寒いものの、日差しの温かさが心地よく、外を歩くのが気持ちが良いです。
写真は近所のゴルフ練習場に咲いてた花を撮影したものです。桜の一種だとは思うのですが、詳しい名前は分かりません。
濃いピンク色の花が青空に映え、カリフォルニアは今春なんだなと実感しました。
ベイエリアでは一年を通して、さまざまな花が咲いています。日本ではあまり見かけない珍しい花もあれば、馴染みのある花もあり、街を歩いているとちょっとした発見があるのが楽しいところです。
最近は道沿いに「木蓮(モクレン)」の花が咲き始め、鮮やかな紫や白の花が青空に映えて、とても印象的でした。日本でも春先に咲く木蓮ですが、こちらでは少し早く見頃を迎えます。花の香りがふわりと漂い、春の訪れを実感できます。
まだ寒さが残る地域もあるかもしれませんが、少しずつ季節は春へと向かっています。寒暖差の激しい時期でもありますので、皆様もどうか体調に気をつけながら、充実した一週間をお過ごしください。
それでは、今週も元気に頑張りましょう!
GoogleがAI兵器開発の誓約を撤回 – これからのAIと軍事の行方
今週、Googleがこれまで掲げていた「AIを兵器や監視目的で使用しない」という誓約を撤回したというニュースが耳に入ってきました。2018年に発表されたこの誓約は、AIの倫理的な利用を目指すものでしたが、今回の方針転換により、Googleは軍事技術や監視システムへのAI活用を否定しなくなったということです。
この決定は、AI技術の進化だけでなく、世界の安全保障環境の変化とも深く関係しているようです。現在、アメリカをはじめとする各国はAIを軍事分野に活用する動きを加速させており、Googleもそうした流れの中で、政府や軍との協力を視野に入れたのかもしれません。
なぜGoogleは誓約を撤回したのか?
今回の決定の背景には、地政学的な競争があるようです。特にアメリカ政府は、中国やロシアがAIを軍事利用する動きを強めていることを懸念しており、Googleのような大手テクノロジー企業にも協力を求めています。
実際、AIの軍事利用はすでに現実のものとなっているようです。
アメリカ軍はAIを活用した自律型兵器や、敵のドローンを無力化するシステムを開発中。
イスラエル政府の国家サイバー局長、ギャビー・ポートノイ氏がGoogleが提供するNimbusが、勝利に大きく貢献していると述べています。
中国では、AIを使った監視システムが国内で拡大しており、国民の行動を細かく管理する仕組みが進んでいます。
こうした動きを考えると、Googleの方針転換は決して孤立したものではなく、今後のAI業界全体に影響を及ぼす可能性もありそうです。
特に、自律型致死兵器(LAWS)については、AIが人間の指示なしに標的を決めて攻撃することができるため、「本当に人間がコントロールできるのか?」という議論が世界中で行われています。
Googleの方針転換をきっかけに、今後のAIと軍事の関係はさらに深まりそうな気配です。
・すでにMicrosoftやAmazonはアメリカ国防総省と契約し、AI技術の軍事利用を進めているようです。
・AIが兵器だけでなく、監視や情報分析の分野でも活用されるようになっています。
少し怖い話ですが、今後は「便利なAI」だけでなく、「軍事利用されるAI」も当たり前になる時代が来るかもしれません。
量子コンピュータ革命の新たな一歩 - オックスフォード大学が実現した“分散ゲートテレポーテーション”とは?
2つ目は、量子コンピューティングの最新の進展についてのニュースです。
量子コンピューティングと耳にする機会は多いですが、難解な内容も多く、理解するのが難しいですよね。 そんな中で、オックスフォード大学の研究チームが、世界で初めて「分散ゲートテレポーテーション」を実現したとの報道です。テレポーテーションと聞くと何やら超能力やSF映画のような話に聞こえてきますね。
記事を読んだところ、そういった話では無いようですが、量子コンピュータの大規模化に向けた重要な一歩となる成果とのことです。
まず、「量子テレポーテーション」とは、量子もつれを利用して、ある量子状態を遠く離れた別の場所に転送する技術とのことです。SF映画のように物質そのものを瞬間移動させるわけではなく、情報の転送に焦点を当てています。今回の研究では、この技術を応用し、離れた量子プロセッサ間で量子ゲート(量子ビットに対する操作)をテレポートすることに成功したとのことです。
具体的には、研究チームは2メートル離れた2つの量子モジュール間で、光ファイバーを介して量子ゲートを転送しました。これにより、物理的に離れた量子ビット同士が相互作用できるようになり、複数の小型量子プロセッサを組み合わせて大規模な量子コンピュータを構築する道が開かれたということです。 なんのこっちゃ、という話ですが、従来、量子コンピュータの大規模化には、膨大な数の量子ビットを単一のデバイスに集積する必要があったそうなのですが、この方法ではサイズや複雑さが大きな課題となっていました。今回の成果は、これらの課題を克服し、分散型の量子コンピューティングネットワークの実現に近づけることができるということです。
この技術が実用化されれば、金融や医療、人工知能など、さまざまな分野での応用が期待され、例えば、複雑な分子のシミュレーションや新薬の開発、最適な投資戦略の策定など、従来のコンピュータでは困難だった問題の解決が可能になると言われています。また、量子インターネットの基盤技術としても注目されており、安全で高速な情報通信の実現にも寄与すると考えられているようです。
とはいえ、まだ研究段階であり、実用化には時間がかかるかもしれません。しかし、今回の成果は量子コンピューティングの未来に向けた大きな一歩となるようです。今後の進展にますます期待が高まりますね。
卵の値段、アメリカでも大高騰!
昨年、日本でも卵の値段がぐんと上がりましたよね。鳥インフルエンザの流行でニワトリの数が減り、供給が追いつかなくなった影響で、スーパーでは「卵が高すぎる!」と話題になりました。最近は少し落ち着いたとはいえ、「去年のあの高騰はキツかった…」と覚えている人も多いはず。
そんな中、今度はアメリカで卵の価格がとんでもないことになっています。1ダース(12個)の卵が5ドル(約750円)を超え、一部の地域では10ドル(約1,500円)に達するほどの値上がり!トレーダー・ジョーズやコストコなどでは、卵の購入制限を設ける店舗も出てきています。「1人2パックまで」なんてルールができるほど、供給が逼迫しているんです。
私はいつもWalmartで買い物をしているのですが、値段を見ずに買っていたので、会計の時にやけに高いな・・?と感じていましたが、そういうことだったんですね。
その原因は、日本と同じく鳥インフルエンザの流行。去年からアメリカでは1億5,000万羽以上の鳥が感染し、特に卵を産むニワトリが大幅に減少しました。供給が足りなくなれば、当然値段は上がります。さらに、卵は単なる食材ではなく、パンやお菓子、マヨネーズなど、さまざまな加工食品にも使われています。卵の価格上昇は、食品全体の値上げにつながりそうです。。
トランプ政権による関税の影響も出てきそうですし、ただでさえインフレの中、生活費の上昇は厳しいですね。アメリカの状況を見ていると、やっぱり食料供給の安定がどれだけ大切かを痛感します。
ちなみに今朝の朝ごはん、いつもはオムレツに卵を3個使っていましたが、今日は 2個に減らしました。こうした小さな節約が、これからますます重要になりそうですね…!
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