おはようございます!
ベイエリアにも春がやってきました。湿度も少なく、心地よい気温が続いていて、とても過ごしやすい季節です。昨年6月からこちらに来た私にとっては、これが初めてのベイエリアの春。そんな気持ちの良い週末に、「近所の公園シリーズ」第1弾として、自宅から車で15分ほどの「Alviso Marina County Park」へ出かけてきました。
この公園には、ちょっと珍しい「Salt Pond(塩の池)」があります。右上の赤っぽい海岸の写真がその一角で、実際に海岸まで降りてみると、浜辺の地面が結晶化した塩で覆われていて驚きました。まるで自然が作ったアートのようで、思わず見入ってしまいました。
地図で見ると、海の上に細い道が続いているように見えるのですが、その道は実は陸地でできたトレイル。全長約9.16マイル(14.7km)のルートをぐるりと一周歩けるようになっています。
せっかくなので、そのトレイルをクルッと一周してきました。まるで海の上を歩いているような感覚で、最高に気持ちよかったです。途中、近所の高校生の集団が、ムキムキの上半身をアピールしながら半裸で颯爽と駆け抜けていく姿も印象的でした(笑)。
4月は特に気候がよく、お出かけにはぴったりの季節。これからも「近所の公園シリーズ」を気ままにお届けしていきたいと思います。
OpenAI、過去最大規模の巨額資金調達を実施
🌏今週のニュースのポイントを3行で
ChatGPTを開発したスタートアップのOpenAIが、過去最大級となる約400億ドル(約5兆円)の資金調達を発表 。
日本のソフトバンクグループが主導し、同社評価額は驚異の3000億ドルに達したと報じられている 。
莫大な資金はAI開発インフラ強化に充てられ、生成AIブームの加速を象徴する動きとなっている。
OpenAIはChatGPTの大成功を背景に、民間企業史上例のない規模での資金調達に踏み切りました 。ソフトバンクなどからの出資総額は最大400億ドル(約5兆円)にも上り、企業評価額は約3000億ドル(約40兆円)と、上場企業に匹敵する水準に跳ね上がっています 。これは非上場のテック企業への出資として史上最大であり、シリコンバレーにおけるAI産業への期待の大きさが感じられます。
今回の資金は、大規模なAIデータセンター整備や次世代AIモデル開発に充てられる見通しです。実際、OpenAIはソフトバンクやオラクルと組んで今後数年で5000億ドル規模のデータセンター投資計画「Stargate」を打ち出すなど、インフラ強化を急いでいます 。ChatGPTも画像生成機能の追加により一時1時間で100万ユーザーを獲得するなど 、利用がさらに拡大中です。
こうした動きを支えるため「儲けよりもまず巨額の投資」が必要だと同社は判断した形です。なお、同社の非営利部門を買収しようとしたイーロン・マスク氏からの約974億ドルの提案は、取締役会が一蹴しています 。今回の出資受け入れによってOpenAIは潤沢な資金を確保し、激化するAI開発競争で一歩リードすることになりそうです。
ウェイモのロボタクシー拡大、クルーズは撤退
🌏今週のニュースのポイントを3行で
アルファベット傘下のWaymo(ウェイモ)が、シリコンバレー内のサービスエリアを大幅拡大。自動運転タクシーの走行範囲がマウンテンビューやパロアルトなど計27平方マイルに広がった 。
車両は24時間無人運転で利用可能に。既にサンフランシスコ市内など55平方マイルで営業しており、今回の拡大でベイエリア全体で80平方マイル以上をカバーすることになる 。
一方、競合のGM傘下Cruise(クルーズ)は事業停止に追い込まれ 、ウェイモが米国ロボタクシー業界の先頭に立っている。
シリコンバレー発の自動運転タクシーサービスに明暗が分かれました。グーグルの親会社アルファベット傘下のWaymoは、この春からシリコンバレーにおけるロボタクシーの営業エリアを広げています。
新たにマウンテンビュー、ロスアルトス、パロアルト、サニーベールの一部まで無人タクシー走行区域を拡大し、同地域で27平方マイル(約70平方キロ)をカバーするようになりました 。これらの地域では専用アプリで昼夜を問わず自動運転タクシーを呼び出せます。既にサンフランシスコ市内など55平方マイルで営業しており、今回の拡張によってベイエリア全体で合計80平方マイル(約207平方キロ)以上がサービス範囲となりました 。
こうした積極展開を可能にしているのは、昨年の56億ドルの大型資金調達(評価額450億ドル)による潤沢な資金力です 。Waymoは今年、ラスベガスやサンディエゴなど全米10都市以上での試験走行やフロリダ州マイアミでのサービス開始を予定しており 、事業を急拡大中です。
一方、ゼネラルモーターズ(GM)傘下でWaymoのライバルだったCruiseは、安全上の問題から2024年末にロボタクシー事業を停止し撤退しました 。
クルーズの商用サービス消滅により、現在ウェイモが米国の無人タクシー業界を実質的にリードする存在となっています 。
なおテスラのイーロン・マスク氏も自社のロボタクシーを年内に試験導入すると表明しており、アマゾン傘下Zoox(ズークス)など他企業も参入を狙っています 。自動運転タクシーの実現競争は引き続き熾烈ですが、シリコンバレー発の次世代モビリティへの挑戦は着実に前進しています。
シリコンバレーに春到来、野生の花々が丘を彩る
🌏今週のニュースのポイントを3行で
カリフォルニアに春が訪れ、シリコンバレー周辺の丘陵で野生の花(ワイルドフラワー)が開花シーズンを迎えています。
冬の降雨不足で南カリフォルニアでは「スーパーブルーム」(大群生)は期待薄ですが 、北カリフォルニアのベイエリアでは比較的雨に恵まれ、各地で色とりどりの花が姿を現し始めました 。
派手な「お花畑」ほどではないものの、専門家によれば今年のベイエリアの野花は「かなり良好な開花」が見込まれています 。
冒頭でも少し触れましたが、週末に訪れたベイエリアの公園では、一面に咲き誇る黄色い野花を見ることができました。iPhone 16 Proを駆使して撮った写真が上にあるものです。空の青と花の黄色のコントラストが美しく、まさに春の訪れを感じさせてくれる光景でした。
現地メディアの報道などによれば、サンフランシスコ・ベイエリア一帯では、春の到来とともに野生の花々が見頃を迎えつつあるようです。
昨年2023年は、記録的な降雨の影響で、南カリフォルニアの砂漠地帯を中心に「スーパーブルーム」と呼ばれる大規模な花の群生が話題になりましたが、今年は状況がやや異なるとのこと。カリフォルニア州公園当局によれば、今冬の南部は雨が少なかったため、残念ながら今年は派手な花畑が出現する可能性は低いとされています。
一方で、北カリフォルニアに目を向けると、「南で不作でも北で不作とは限らない」という言葉通り、適度な雨に恵まれたベイエリアでは、各地で野花が順調に咲き始めているようです。専門家によると、「今年はスーパーブルームほどの規模ではないものの、十分に華やかなシーズンになるだろう」との見方も伝えられています。
実際、2月下旬の時点でマリン郡のマウント・タムでは、早くもトリリウムが咲き始めており、続いてフェアリーベル(チゴユリ属)の開花も期待されているとのこと。3月に入ってからは、州立公園を中心にバターカップやルピナス、カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)といった春の定番の花々が次々と姿を現しているようです。
南部のように一斉に咲き乱れるタイプの花景色とは異なり、北カリフォルニアでは地域によって咲く種類や時期が異なり、比較的長い期間にわたって楽しめる点が魅力とされています。ベイエリア近郊では、マリン郡のタマルパイス山州立公園、ソノマ郡のトリオネ=アナデル州立公園、イーストベイのワイルドキャットキャニオン地域公園などが観賞スポットとして知られており、週末にはハイカーや家族連れでにぎわっているとのことです。
春のベイエリアは、テクノロジーの最前線にいる人々にとっても、自然に癒される貴重な季節。オフィスワーカーたちがランチタイムや週末に散策を楽しむ姿も多く見られるようです。
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