Weekly newsletter #51
パンデミックで本屋ブームが来ているそうです。Barnes & Nobleは125年の歴史を持つチェーン店でしてベイエリアでも有名な書店なのですが、コロナウイルス発生前の2019年と比較して今年は書籍売上が2桁の伸びがあったとの事です。この2桁の伸びはアマゾンが出現して以来初だそうです。Barnes & Nobleでは「どの本を仕入れるか?」などの書店としての方針は、地域の責任者が決定権を持つよう経営方針を変更したとの事で、まさに地域に根付いた本屋さん、といった所でしょうか。
私もBarnes & Nobleに行くのが好きです。やはり、紙の質感があったほうが、何となく好きです。
Facebookが踏んだり蹴ったり
先週はFacebookにとって踏んだり蹴ったりな週でした。先ず、日曜の夜に「60 Minutes」という非常に有名なインタビュー番組に、元Facebook社員のフランシスさんが内部告発者として出演されました。翌日の月曜、Facebook, Instagram, WhatsApp の同社主要サービスで大きなシステム紹介が発生し世界中の約30億人が利用不可となりました。更に翌日の火曜にはフランシスさんが議会で証言され(Facebookを糾弾する)、これら立て続けにおきた3件により、ザッカーバーグさんにとってもストレスフルな週初めとなったでしょう。
フランシスさんによる告発のポイントは、Facebookが如何にユーザー利益を無視して自社利益優先な会社であるか、子どもたちに害を与え、分裂を助長し、民主主義を弱めているのか、という点でした。少し説明をしますと、Facebookは問題を抱えるテーンエイジャーに有害となりえる(身体的な不安を助長する)、そのような女子を敢えてPlatformに留めてしまうアルゴリズムを使っている(美容やフィットネス、ファッションなどの特定のカテゴリーのコンテンツで)、このような問題が自社の調査から判明していたとの事です。そして、上層部はそれを知りながら何の対策もしなかった、SNSの健全性は一企業の自助努力では不可能な段階まで達しており何らかの規制が必要、と彼女はTVと議会で証言していました。
ザッカーバーグさんは僅か5時間ほどで60億ドルもの個人資産を失ったそうです。すごいですね、、。ここでは書ききれなかった事もあるので、続きはTechblogかPodcastでお伝えしたいと思います!
Appleが子供向けのコーディング教室をリリース
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Appleが小学生向けコーディング教室をリリースしました。「Everyone Can Code Early Learners」という名のこの取り組みは、学校や家庭で、子供たちが早期にプログラミングの仕組みを学ぶのに最適なリソースとなりそうです。面白いのは音楽や美術・体育などの科目を組み込んでいる点でして、子供たちはダンスのような動きを通じてコーディング概念の基礎が学べます。(プログラミング言語はSwiftというAppleが開発した言語です。)
Appleはこの取り組みを、「テクノロジーの文法だけを学ぶのではなく、考え方やアイディアを実生活にどう適用するのか?を子供に学ばせる事が出来る。」と表現していまして、クリエイティビティを重んじるアメリカ文化を感じます。我が娘よ、一緒にプログラム勉強して素敵なアプリを作ろう!!
脳内インプラントで鬱をなくす!?
こちらは脳内へのインプラントで鬱が改善した女性の話です。カリフォルニア州在住のサラさんは、5年前から鬱病を患っており、自殺願望や判断力の低下に悩まされてきたそうです。彼女は電気痙攣療法など、多くの治療法を試したのですが効果がなく、この脳内インプラントに至ったようです。頭蓋骨に埋め込まれたこのインプラントは、「彼女の病気の原因となる脳の働きを検知し、それを抑制すべく微弱な電気パルスを流す」というものでして、実際このインプラント手術後、彼女の精神状態は急速に大きく改善したとの事です。
このケースではインプラント手術前にサラさんの脳活動を計測し、脳の特定部分で高い活動が見られると鬱が発症する事を突き止め、それへの対応として脳内インプラント療法に踏み切ったようです。このようなパーソナライズされたアプローチが、もっと広く一般化するといいですね。
Play to Earn - ゲームをして稼ぐ
アンドリーセン・ホロウィッツがNFT Startupへの投資を加速しています。今回のラウンドでAxie Infinityが$152Mを獲得し、同社は企業評価額$3Bのユニコーン企業となりました。Axie InfinityはPlay to Earn(ゲームをして稼ぐ)のカテゴリーで注目されるStartupであり、NFTでゲーム内のキャラクターやアイテムの売り買いを可能にするソルーションを提供しています。この分野は確かに盛り上がってるようで、ゲーム上では過去30日間で5億ドル以上のNFTトークン販売され、全期間の販売額は22億ドルに達したようです。フィリピン・タイ・ブラジルのような途上国ではこのPlay to Earnで生計を立てている人も多くいまして、またYield Guildのようなプロプレイヤーを指導したりするグループも出現しています。(Yield Guildもアンドリーセンから出資を受けているようです。)
若干バブルな匂いもしますが、メタバースを率先するゲーム業界の動きは注目ですね。
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