Weekly Newsletter #63
年末年始に寒かったベイエリアですが、ここ数日は和らいできました。冬季ベイエリアでの楽しみの1つはスポーツ観戦です。今シーズンは我が家も積極的に参加していまして、アメフトのSan Francisco 49ersやアイスホッケーのSan Jose Sharksといった地元チームを応援したり、またMonster Jamという巨大な車が飛び跳ねるモータースポーツイベント(エコってなんだっけ??って程に爆音で飛び跳ねますw)に行ってみたりと、娘と共に何だかんだで楽しんでいます。
しかしオミクロン株がスポーツイベントにも影響してきました。地元のホッケー会場であるSAP Centerでは、来場者の12歳以上にワクチン接種証明を、3-11歳の子供にはワクチン接種証明かコロナ陰性証明のいずれかの提示を求めるようになりました。また大規模集会への規制も強まり、San Franciscoやソノマ地区では屋内で50名、屋外で100名を超える集会が禁止されるようになっています。
不透明さが続きますが、だからこそFun(楽しみ)を忘れずに過ごしたいものですね。
テスラの自動運転 - モードによっては一時停止しない!?
テスラが限定リリースした自動運転機能には、Chill(のんびり)・Average(普通)・Assertive(自己主張強め)の3つのモードがある
モード選択により車間距離や速度、追い越しの車線変更頻度が変わる
Assertive(自己主張強め)モードではRolling Stop(ちゃんと一時停止しない)となる可能性ありか?
テスラの完全自動運転(FSD)のベータ版には、どのように運転するかを規定する3つのモードがあるようです。Chill(のんびり)・Average(普通)・Assertive(自己主張強め)の3つのモードがあるのですが、そのモード選択により、車間距離や追い越しの頻度、黄色ライト時の進行、などの車の挙動が変わるとのことです。リンク内にあるTweetでそのモード選択画面を見ることが出来るのですが、そこにはAsserviveモードを選択すると「May Rolling Stop(ちゃんと一時停止しないかも)」とありました。
必要時はユーザーが自ら止めてください、と言うことなのでしょうが、、、ちょっと驚きですね。
AR/VR領域で人材獲得合戦が勃発?
Tech企業にてAR/VR領域の人材引き抜きが活発化
Microsoftのホロレンズチームより約100名のエンジニアが流出、その多くがMeta(Facebook)へ
Appleのチップ開発部門の人材がMicrosoftへ
巨大テックが牽引する事で人材流動性がかつて無い規模に、一方でStartupには難しい状況に
Tech企業内での人材引き抜き合戦が活発です。特にAR/VRの領域で盛んであり、Microsoftがその割りを食っているようです。同社のホロレンズチームから約100名のエンジニアが離職し、その多くがMeta(Facebook)へ移籍した模様です。一方でMicrosoftはAppleからチップ開発エンジニアを獲得したようです。Tech業界での人材流動性は珍しくはないのですが、MetaやMicrosftのような巨大テックが牽引する事でその速度とスケールがかつて無い規模となり、それは同時にスタートアップにとっては適切な人材の獲得が難しくなる事を意味します。
この状況が米国Tech業界にとり吉と出るか凶と出るか、今年の生まれるInnovationの質にも注目です。
割れて海に沈みそうな氷河をどう留めておく?
南極西部にあるフロリダサイズの巨大氷河に亀裂が入る、5年以内に落下する可能性あり
この大きな氷が海に沈むと最大で海面が10フィート上昇して世界中の沿岸都市が洪水に
これを食い止めるには物理的に安定させるしかない(温室効果ガスをピタッと止めても間に合わない)
人工ブレースや「海底固定カーテン」を検討、しかし膨大なエンジニアリング作業発生か
南極西部にある巨大氷河に亀裂が入り、研究者によると、この氷河は5年以内に海に落下する可能性があるそうです。この巨大な氷が海に落下すると周囲の氷河も落下する可能性があり、それにより最大で10フィートの海面上が予想されています。そして世界中の沿岸都市で洪水が発生し、数千万人の生活に影響があるだろう、との事です。そして今すぐ温室効果ガスを止めてももう間に合わず、これを食い止めるには氷河を物理的に安定させるしか無いそうです。研究者達は人工ブレース(氷河を固定させる器具)や海底固定カーテン(温水の流れを変える)を検討されていますが、それには膨大なエンジニアリング作業が発生するようです。
「今すぐ温室効果ガスを止めてももう間に合わない」、我々の現在の立ち位置はここなのですね。皆が認識すべき事柄なのかもしれません。
半導体不足は2023年まで続く・・?
半導体不足は2022年後半まで継続か
待ち時間 - 注文確定から26週間(パンデミック前、待ち時間は約12〜15週間)
需要 - 過去最高、Samsungは52%の利益増加、IC Insightsは最高記録を更新(総売上高が11%増)
供給側の機器・人材不足も課題、生産能力拡大も計画
様々なところで影響を与えいている半導体不足が今年後半まで続きそうです。現状をまとめますと、待ち時間は注文確定から26週(パンデミック前は12〜15週)、それでも需要は過去最高でありサムスンは52%の利益増、IC Insightsは昨年最高記録を達成したのですが今年も記録を更新して総売上高が11%増の6,806億ドルになると予想しています。しかし供給側の体制が整っておらず、チップを製造する十分な機械も、チップを製造する機械を操作するのに十分な労働者も不足している状況です。TSMCは生産能力を拡大するために今年少なくとも400億ドルを費やすようです。
プレステ5が欲しいんですが、まだ待つ必要ありそうです・・
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