Weekly Newsletter #78
先週の火曜からカンファレンス参加のためNew Yorkに来ていまして、そのため、この稿はNew Yorkで書いています。マンハッタンを歩いてみて感じたのは、COVID試験テントの多さです。数ブロックを歩くだけで、あちらこちらに見つけることが出来ました。New York市での1日間平均でのコロナ感染者は概ね2000人強なのですが、室内・室外でのマスク着用率は2−3割程度です。(私の肌感覚です。)今や飛行機でのマスク着用義務もなくなり、San FranciscoからNew Yorkまでの飛行機もノーマスクの方が多かったです。米国は概ねwith/post COVIDに移行した、と言えるのかもしれません。
イーロン・マスクのTwitter買収が成立へ
イーロン・マスクのTwitter買収が成立へ - 総額5兆6000億円
買収提案前にTwitterの改革案を出していた
表現規制のあり方を変更
Twitterアルゴリズムのオープンソース化
編集機能の追加
長文対応、など
Twitter創業者のジャック・ドーシーも歓迎のコメント
イーロン・マスクのTwitter買収が成立するようです。Twitter社は総額5兆6000億円の買収提案を受け入れると発表しました。ではこの買収でTwitterがどう変わるのか?ですが、イーロン・マスクは買収提案前に幾つかのTwitter変革案を出していました。それは、「表現規制のあり方を変更」「アルゴリズムのオープンソース化」「編集機能の追加」「長文対応」などです。前大統領トランプさんのアカウント停止もあり、特に表現規制のあり方変更は、今後、大きな話題となりそうです。
Twitter創業者のジャック・ドーシーは「本来はTwitterのようなSNSは誰かが保有したり運営したりすべきでなく、公共財産・プロトコルとなるべきと考えるが、現実問題として会社である必要があり、それを任せられるのはイーロン・マスクただ一人だ。」と、この買収へのポジティブなツイートしています。
Twitterの買収が中国での監視強化に繋がる・・?
Amazon創業者のジェフ・ベソスが、「Twitter買収が中国政府によるTwitter監視に繋がるのでは・・」との質問に答える
ジェフ・ベソスの回答は「おそらく無い。ただ、中国でのTeslaの複雑な立場が増すかもしれない。」
Twitterの買収が中国国内での監視に繋がるのでは・・、とのネットユーザの疑問にAmazon創業者のジェフ・ベソスがコメントしました。この疑問は、Teslaが中国で大きなプレゼンスを持つことから(Teslaにとり2番目に大きな市場、バッティー製造に中国のサプライヤーを使用し、Teslaは中国政府と良好な関係)、この買収により中国当局がTwitter経由でユーザー監視が出来るようになるのでは、とネットユーザーは考えたようです。この質問へのジェフ・ベソスの回答は「それはおそらく無い。ただ、中国国内でのTeslaの複雑な立場が増すかもしれない。しかしマスクは上手くやるだろう。」とツイートしています。
Tesla, SpaceX, Neuralink, The Boring Company と多くの会社を指揮するイーロン・マスクのため、Twitter買収は、今後、彼のビジネスにも大きな影響を与え得るのかもしれません。
アルファベット(Google)のロボット製造スタートアップIntrinsicが、AIスタートアップのVicariousを買収
Google参加のロボット製造スタートアップのIntrinsicが同業のVicariousを買収
Vicariousはジェフベゾス、イーロンマスク、マークザッカーバーグなどから2億5000万ドルを調達
学習型の汎用タスクロボットを目指していたが開発が遅れ、Intrinsicによる買収に至った
Google参加のロボット製造スタートアップのIntrinsicが同業のVicariousを買収しました。Intrinsicはソフトウェアフォーカスのアプローチで主に製造系ロボットを開発しており、従来のロボット工学を打ち破る勢いを持つスタートアップです。一方のVicariousもAIを駆使するロボット製造で同業であり、且つジェフベゾス、イーロンマスク、マークザッカーバーグ、サムスンなどから出資を獲得した、12年歴史を持つ老舗です。しかし、Vicariousは商用サービス(小売業者向けに化粧品などを箱に分類するロボットへレンタル)の開始が2020年の初めで、開発遅れが指摘されていました。
この買収でGoogleのロボット事業はさらに加速するのでしょう。以前にご紹介した汎用型掃除ロボットのEveryday Robotsと同様に、Intrinsicにも注目です。
4月27日までに大規模太陽放射と無線停電の可能性?!
米国の宇宙天気予報機関が「太陽イベントにより4月27日までに太陽放射嵐と無線停電」の可能性を示しました。具体的には、北米で航空機や衛星が利用する無線技術を混乱させ、アジアで大規模な無線停電が発生する、というものでした。太陽フレアによる磁気嵐が引き起こすものですが、これらの影響は以下3つに分類されていると記事にはあります。
地磁気嵐 - 電力システム、宇宙船・衛星、電波航法、GPSに影響
太陽放射ストーム- 多くの生物、航空機や宇宙船乗員に生物学的危険をもたらす
無線の停電 - 無線のが不能に(高周波・低周波共に)
幸い、この記事を書いている時点(29日)時点ではこのような事象は報告されていませんが、もしも起きてしまったらと思うと、ぞっとします。
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