Weekly Newsletter #80
今週のベイエリアは暖かい日が続き、25度を上回る日もありました。と言うことで、昨日の土曜に車を走らせカーメルビーチに行ってきました。このカーメルビーチはゴルフ場で有名なペブルビーチの隣にあり、白い砂の綺麗なビーチです。そこで今年初の海水浴を!!、とトライしたのですが、カリフォルニアの海水は冷たいことで有名でして、5分もしないうちに凍えてしまい、敢なく断念しました。海水浴には1ヶ月ほど早かったのかもしれません。
テック企業でレイオフと新規雇用の凍結が加速
テック企業での雇用状況が悪化か - 新規雇用の凍結やレイオフが進む
金融取引のロビンフット - 従業員の9%を解雇
住宅ローンテックBend Lab - 従業員の10%(200名)を解雇
ゴーストキッチンのReef Technology - 750人を解雇
オンラインの自動車ディーラーCarvana - 2,500人を解雇
Amazon CFO - 働者が多すぎると発表
40年ぶりのインフレ、金利上昇、地政学的な緊張が投資家の不安を加速
テック企業に対する評価指針が、「高成長」などの従来型のものから「強固なキャッシュフローと収益性」へと変更している事も、背景の1つか
テック企業での雇用状況が悪化しています。実際、多くの企業で新規雇用の凍結やレイオフが進んでいるようです。レイオフを進める企業は金融系・オンライン系などのコロナ禍で業績を伸ばした企業が多く、コロナからの回復に伴う人員整理とも受け取れます。しかし、40年ぶりのインフレや金利上昇、ウクライナ情勢などの地政学的な緊張が投資家の不安を加速していることも原因の1つのようです。また記事には、投資家のテック企業に対する評価指針の変更も大きな要因とあります。従来は「高成長」などの指針でスタートアップを評価していたのですが、つまり直近のビジネス状況は重視していなかったのですが、現在は「強固なキャッシュフローと収益性」を重視する傾向が強くなったとあります。
今後、スタートアップは更に短いサイクルでの収益化が求められることなり、これがシリコンバレー発のイノベーションにどう影響するか、注目です。
暗号通貨Lunaが暴落 - それが意味するところは?
ステーブル・コインのUSTが1ドルを下回る、関連コインのLunaも暴落
USTはアルゴリズムよる安定化を目指していたが、先週土曜よりそれが機能せず99.99%暴落
暴落には「悪意のある攻撃」が起点となっている可能性も指摘されている
USTの崩壊が他Stable Coinに波及するか、また規制当局の動きが今後の焦点となる
ステーブルコインのUSTが1ドルを大幅に下回り(金曜の執筆時点で$0.2)、姉妹コインのLunaも暴落しています。Lunaは先月4月には$100ドルを超えていましたが、現在は$0.0002ドルとなり、記録的な暴落と言えます。USTはTether/USDTのように実資産(主に米ドル)を裏付けとして価格の安定化を図るのではなく、アルゴリズムと10億ドルのBitcoinを基に価格の安定化を目指していました。そして先週の土曜、このアルゴリズムが機能せずUSTが1ドルを下回り、派生して関連コインのLunaが暴落しました。今回の暴落の背景には、「悪意のある攻撃」が起点となっている可能性も指摘されています。記事にある暴落ストーリをざっくりと要約すると以下のようでした。
1)起点となったのがUSTの大規模な引き出し(20億ドルのunstaked)で、これを契機にUSTの売り気配が先行して1ドルを下回った
2)LunaとのSwapで回復させるはずが$100M分しか出来ず(USTとLunaの設計欠陥??)、USTが更に下がり完全にDepeg状態に突入
3)Depegに驚いた投資家たちが更に売り暴落
今回のUST崩壊が他ステーブルコインにも派生するのか?、は今後の大きな焦点となるでしょう。実資産でベグしている(裏付けている)他ステーブルコインは今回と同じことは起きないはずですが、一方でTetherも実ドル以外でペグしてるのでは、との疑惑がニューヨーク司法長官より発せられてもいます。また、規制当局の動きにも注目でしょう。
イーロン・マスクのTwitter買収が一時保留に、Twitter側はNDA違反と非難
Twitter買収が一時保留に - ボットなどの偽物・スパムアカウントが実ユーザーの5%である事の裏付けを得るまで
イーロン・マスクは「100アカウント選んで本当に5%かを確認してみる、100でやるのはTwitter社のサンプルサイズなので」とツイート
Twitter社はマスクをNDA違反と非難
イーロン・マスクはTwitter買収は「まだコミットしている」と表明
イーロン・マスクのTwitter買収が一時保留となっています。今月初めに、Twitter社はボットなどで代表されるスパム・偽アカウントはアクティブユーザーの5%未満であるという見積もりを発表していました。今回の件は「この5%の値が本当に正しいのかを裏付けるを得られるまで買収を保留する」というものです。イーロン・マスクは「100アカウントを選んで、実際に偽アカウントが5%に近いのかを確認する、他の人もやってみて欲しい」とツイートしています。このツイートの中で、Twitter社が言う5%のデータ計算のサンプルサイズが100であった事を明かしてしまい、Twitter社がマスクをNDA違反と非難しています。
前大統領トランプ氏へのアカウント凍結の解除を示唆したりと依然注目を集めるこの買収ですが、イーロンマスクはTwitter買収を「まだコミットしている」と表明しています。
Google IO Conferenceのトピック - 没入型地図・翻訳機能、プライバシー強化
Google IOカンファレンス - 没入型地図、新たな翻訳機能、プライバシー強化、などが発表
没入型地図は、時刻や天候をも加味する事でより没入感のある街並みを体験可能に
翻訳機能 - キャプションを他言語に自動翻訳、クリエータが世界中の視聴者にリーチ可能に、また音声を別の言語のテキストにリアルタイムで変換できるVRメガネを紹介
プライバシー - ユーザーが検索結果から連絡先の詳細と自宅の住所の削除をリクエスト可能に
Google IOカンファレンスで幾つか注目の発表がありました。これらは画像解析から大規模言語モデルまで、人工知能への投資によって実現されたものとのことです。幾つかを掻い摘んで説明しますと、没入型地図は既存のGoogleマップを強化するもので、時刻や天候をも加味する地図体験を提供し、ユーザーは没入感のある街並みを体験可能となります。翻訳分野でも大きな前進があり、Youtubeのキャプションを他言語に自動翻訳する機能が紹介されています。これによりクリエータは世界中の視聴者にリーチ可能となります。(Googleのクリエータエコノミーへのフォーカスが伺えます。)また、音声を別の言語のテキストにリアルタイムで変換できるVRメガネの紹介もありました。プライバシーポリシー強化も進んでおり、ユーザーが検索結果から連絡先の詳細と自宅の住所の削除をリクエスト可能になるようです。
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