Weekly Newsletter #90
OpenAI - 画像生成AIのDALL-E 2の販売へ / MicrosoftとOracle、クラウド間のデータパスを構築 / Amazon - Rivianとの提携で開発した配達用電気バンを展開 / フォード - EV投資のため最大8000人規模の人員削減を計画
ベイエリアには多くの国々の人たちが住んでいまして、それもあってか多種多様な料理を楽しめます。あまり馴染みのない料理にトライするのも、ベイエリアで暮らす楽しみの1つです。私が最近ハマっているのは中東料理です。日本ではその存在を全く知りもしなかったのですが、こちらではレストランも多く、またファーマーズマーケットでの屋台でもよく出店してたりするので、食べるようになりました。私のお勧めはFALAFELでして、日本料理で言うとコロッケに近い食べ物です。レストランでも屋台でも楽しめるので、ベイアリアに来られた際は、是非トライしてみてください。
OpenAI - 画像生成AIのDALL-E 2の販売へ
OpenAIが画像生成AIを「DALL-E2」を販売へ
NLP(自然言語解析)をテクニックを応用して画像を作成する
1つ前のVersionでは「人種・男女バイアス(偏見)」が存在すると非難を受けていた
今回のDALL-E2ではそのバイアスを修正、しかし表面的な修正に留まっているとの意見も
テキスト生成AIのGPT3を提供しているOpenAIが、画像生成AIの「DALL-E2」の販売計画を発表しました。DALL-E2は利用者がこのAIに話しかけると、例えば「赤毛のモンスターが不思議そうに燃えた蝋燭を見ている」とAIにインプットすると、それらしい画像をAIが作成してくれるものです。このDALL-E2はNLPを応用したものであり、文字の代わりに次に来るべきピクセルを予測することで、ピクセルの集合体である画像を生成します。今回の公開にて、100万人がこのAIを使用出来るようになる見込みであり、費用はクレジット制で$15で460枚の画像を生成可能となります。4月にリリースされたDALL-Eには「人種・男女のバイアス(偏見)」が存在すると非難されていました(CEOは全て白人男性、看護師は全て白人女性、など)。今回のDALL-E2では、それらのバイアスを修正したとOpenAIは言います。しかし、この修正は「表面的である」との非難も一部であるようです。と言うのも、修正は検閲によるフィルタリングによるもので、アルゴリズムや学習データに対する根本的なものでは無いからです。
バイアスは難しい問題ではありますが、それでもこのテクノロジーはウキウキしますね。早速、Waiting Listに申し込みました。
MicrosoftとOracle、クラウド間のデータパスを構築
MicrosoftとOracle、互いのクラウドを繋ぐデータパスを構築
このデータパスは追加料金なく利用可能
アプリをAzureで、データベースをOracle cloudで、が可能に
マルチクラウドがより一般的になるか・・
MicrosoftとOracleが、互いのCloudサービス間を結ぶデータパスを共同で構築します。これにより、ユーザーはMicrosoft Azureで起動するワークロードがOracle cloudで起動するデータベースに容易に接続出来るようになります。ユーザー側は、このデータパスに必要なネットワーク帯域分の支払いが必要ないので、Amazon AWSとの良い差別化となりそうです。幾つかの大企業もこの動きをポジティブに捉えているようで、特にAT&Tは、2017年にオンプレのOracleをOracle cloudに移行し、且つ、近年に5Gネットワークの主要コンポーネントをAzure移行を進めているので、この提携には期待するところが多いようです。
複数のCloudを活用する「マルチクラウド」は、企業の吸収合併が盛んな米国ではより身近なクラウド利用形態です。そして、その接続には多くのIT担当者が頭を悩ますところでありますので、このようなクラウド事業者の提携は、ユーザー目線からすると嬉しいですね。
Amazon - Rivianとの提携で開発した配達用電気バンを展開
アマゾンがスタートアップのRivianと提携して配達電気バンを開発、米国内で展開へ
充電ステーションなどのインフラも合わせて展開
同社が目指すラストワンマイルの脱炭素化への重要な一歩か
アマゾンが電気自動車スタートアップのRivianとの提携で開発した配達用電気バンを、米国のいくつかの都市で展開するようです。この動きはラストワンマイルの配送車両の脱炭素化への取り組みの中心となります。2019年、当時CEOであったジェフ・ベソスはネットゼロカービンの達成への取り組みを宣言し、10万台の電気自動車の購入を発表していましたが、今回の発表は新たなマイルストーンとなりそうです。現在は、ボルチモア、シカゴ、ダラスなどの少数都市に限定されていますが、今年の年末には100以上の都市に数千台の配送電気バンを展開する予定とのことです。これらの展開を見据え、Amazonは米国の配達拠点に数千の充電ステーションを追加しています。
記事にはこの電気バンの課題にも言及していました。この新電気バンは、ドライバーが暖房もしくは冷房を入れるとバッテリーがすぐに消耗してしまい、再充電に1時間かかる、とあります。ただ、配送に必要とされる走行距離は約150マイルとのことで、アマゾンとして十分であると考えているようでした。
これは素晴らしい取り組みですね。
フォード - EV投資のため最大8000人規模の人員削減を計画
フォードがEVへの投資のため、最大8000人の人員削減を計画か
主にガソリン車の製造部門から人員を削減する模様
同社のEVシフトがより鮮明に
フォードがEV投資の資金確保のため、最大8000人の人員削減を計画中とのことです。主にガソリン燃料モデルの生産ユニットから人員を削減することとなり、同社のEVシフトが明確となりました。この動きは2026年までに30億ドルを削減するという、ジムファーリーCEOの計画の重要な一歩となるようです。CEOの号令で、フォードを根本的に再建すべく、同社はEV製品にフォーカスする「モデルe」部門と、従来のガソリン車にフォーカスする「フォードブルー」の2つの部門に分割しています。今年3月にEVへの支出を500億ドルに引き上げ、昨年の米国内での販売台数が27140台だったEVを、2026年までには年間200万台にまで引き上げる計画を出していました。EVのF150により、EVの売上高は前年比76.6%増加しています。しかし一方で、サプライチェーン問題の煽りもあり、同社は火曜日までに今年39%も株価が下がっています。このEVシフトは同社にとり大きな舵取りとなる模様です。
個人的には、フォードのF150は大きな車で、アメリカの荒野にピッタリな印象です。一度運転してみたい車ですw
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