先月(2021年6月15日)より、カリフォルニア州で多くの経済活動が再開しました。7月10現在、CA州は約半数の人がワクチン接種が完了しているようでして、私自身も既に2回の接種を終えています。
とは言え、まだ周りはマスクをしている人が大半なのですが、つい先程に立ち寄ったTraders Joe's(スーパーマーケット)では、店員の方々がマスクを外されていました。これ迄はSocial Distance確保のため、レジ打ち中は少し離れた場所で待つ必要がありました。しかし今回は、ノーマスクの店員さんが「もし良ければこちらに来ていいよ、もうそこで待たなくてもいいよ。って言うか、袋に品物入れるの手伝ってよ。」と笑顔でレジ前に招き入れてくれました。また、私の住むアパートには住民が使えるプールやジムがあるのですが(別に特段高級なアパートに住んでいる訳ではありません、ベイエリアでは一般的なのです)、コロナ禍のこれ迄は必要であった事前予約がもう必要無くなり、いつでも好きな時に利用出来るようになりました。
色々な場面で、コロナからの再開(Reopen)を感じます。
一方でワクチン接種数が鈍化してきたという話も聞きます。いち早くワクチン接種を終わらしたいと思う人もいれば、ちょっと様子見を・・・な人もいますので、Reopenに際しては、この双方の人々を受け入れるシステム・考え方が必要となるのかもしれません。
その一例とも言えそうなのですが、先日、サンフランシスコのオラクルパークに野球観戦に行きました。交流戦でLA Angelsが来るので、あわよくば大谷選手が見れるのではと思い、野球好きな妻にチケットをネット購入したもらったのですが、席は大きくは2種類があったようで、ワクチン接種済みシート(陰性証明でもOK)とSocial Distanceシートの2つでした。ワクチンシートには接種証明書の提示が求められます。これは正に、こちらのブログでも一部取り上げたワクチンパスポート、に準ずるものです。実際、ゲート前でスマホに保存した接種証明書を提示している人を見かけました。
この接種証明、どのように取得するのかな、、と思っていました。と言うのも、ワクチン接種後に簡単な紙のカードしか貰わなかったからです。注射を打ってくれた方は、「接種を証明する大切な物だから大切に保管してね。」と仰っていたのですが、これが接種証明になるのかな、、なりより随分とアナログだなと感じていました。
ところが、デジタルな接種証明の入手は実に簡単でした。私はLevi's Stadiumでワクチンを接種したのですが、そのスタジアムのあるSanta Clara地区から接種後にメールが届き、案内に沿ってアプリをダウンロードして名前と生年月日を入力すると、以下のような接種証明を入手出来ました。
また、カリフォルニア州としても接種証明を提供しています。州のサイトにて、氏名・生年月日・携帯電話番号・4桁のコードを入力すると、入力した電話番号宛にURL付きのメッセージが届きます。そのURLにアクセスして指定した4桁コードを入力すると、以下のような2次元コード付きの接種証明がダウンロード出来ます。
しかし、今後このワクチンパスポートがどのように社会で使われるのかは、引き続き注目が必要そうです。と言いますのも、オラクルパークでは先月の6月25日より、ワクチン接種証明や陰性証明書の提示は必要なくなりました。州や地区の医療機関による「ワクチン接種証明・パスポート」は、ツールとしての提供は進んでいます。しかしそれを実際にどう使うのかは、アメリカが最もセンシティブとなる「差別」にも派生し得る事から、多くの人はまだ様子見なのかもしれません。
日本ではこのワクチンパスポート、どうなると思いますか??
EUではワクチンパスポート運用開始されたようですね。https://news.yahoo.co.jp/articles/a9e3a319f61e16020096dc45a0ae7074d8d19293