おはようございます。Marvinです。“ゆく年くる年”・・・、 暦よりも一足早くお休みに。このNewsletterが年内最後の配信となります。今年は皆さまにとっては、どのような1年だったでしょうか。私はというと、米国の浅いバスタブの湯船に浸かりながら、ぼんやりと去り行く年を振り返っておりましたが、仕事もプライベートも必死に走り続け、気がつけば師走を迎えていた。といったのが、正直なところです。走っている間、必死な顔になりすぎていて、皆さまに引かれてなければよいのですが・・・。
ご支援、伴走いただいたすべての皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。1年間、誠にありがとうございました。
そして、最近のNewsletterを見逃してしまった方は下記からアクセス!
Googleの量子コンピューターの進展と未来への期待
従来のコンピュータでは解けない困難な計算ベンチマークである ランダム回路サンプリング (RCS) を 5分未満 で完了。
将来的には、新薬開発や電池設計(次世代の電池材料設計)、核融合や代替エネルギーの開発を加速させると期待されている。
近い将来に今現在では想像しえないサービス、ビジネスが誕生するかもしれません。
2024年12月、Googleは新しい量子コンピューターチップ「Willow」を発表しました。「Willow」は、量子誤り訂正と計算性能において画期的な進歩を遂げ、大規模で商業的に有用な量子コンピュータの実現に向けた重要な一歩として期待されています。既存のスーパーコンピューターでは約10澗(10の24乗)年かかる計算を5分以内で完了することが可能といわれており、これは現代のスーパーコンピュータが解くには10澗年 (10²⁵年) — つまり宇宙の年齢を遥かに超える時間が必要と言われているものです。このことから「Willow」の計算能力がいかに優れているかが分かるかと思います。
既に米国、中国をはじめとする多くの企業や政府機関が量子研究に莫大な資金を投入しています。いつ商用化されるのか、量子コンピューターが私たちの社会にもたらすインパクトがどんなものなのか、その時が楽しみ・・・って思っていたら、下記の様なネガティブな記事も出ていたので、今後の動向が見逃せないですね。
Source:Google’s Quantum Boost Doesn’t Really Compute(Wall Street Journal)
北極を再凍結させる!?気候変動に臨む壮大なプロジェクト
英国のスタートアップ企業「Real Ice」は、北極の氷を再凍結させるためのプロジェクトを進めている。
『「地球の冷蔵庫」と呼ばれる北極の海氷は、海水温の急上昇を防ぎ、最終的には地球の気温を低下させる効果をもたらす主な予防策』と同社は主張している。
こちらの記事は、CNNの有料記事(A controversial plan to refreeze the Arctic is seeing promising results. But scientists warn of big risks)となっており、購読しないとタイトル以外の中身の詳細は見ることができないのですが、タイトルに惹かれて思わず「Subscribe」ボタンをクリックしてしまいました。5月の記事ではありますが、下記の無料でアクセスできるページもあるのでご興味のある方は是非ともご覧ください。
温暖化と南極、北極の氷が・・・、アラスカの氷河が!凍土が!ってニュースを聞いたことがある方は少なくないかと思います。この取り組みがもたらす環境へのインパクトがどんなものなのか、私には想像がつきませんが・・・。先々週のこのNews Letterでは 二酸化炭素を減らすテクノロジー の紹介をさせていただきましたが、テクノロジーの発展を願いつつ、私たちは今出来ることをまずはやることが大事ですね。
環境と健康を守る新素材、MITがマイクロプラスチック(マイクロビーズ)問題に挑む
美容製品におけるマイクロビーズの代替
発展途上地域の栄養不足解消への貢献
最後はMITの記事から。MITの化学工学者たちは、健康・美容製品で広く使われる微小プラスチック(マイクロビーズ)に代わる生分解性の高いポリマー素材を開発しました。
マイクロビーズはスクラブ洗顔料や歯磨き粉、化粧品など私たちが生活する上で身近に利用している多くの製品の中に含まれています。マイクロビーズは洗い流されると排水として流れ出します。その結果、下水処理施設で完全に除去されないため、最終的には河川や海洋に到達し、深刻な環境問題を引き起こす要因となります。このMITが研究を進めているこの素材は分解されると無害な糖分やアミノ酸に変わり、深刻な環境問題とされる微小プラスチックの削減に貢献することが期待されています。
ここまでの話と上記に書いた「発展途上地域の栄養不足解消への貢献」のキーワードとと話しが結びつかないと思われるかと思いますが、この技術は栄養素のカプセル化を実現し、ビタミンA、D、E、C、鉄、亜鉛などの栄養素を熱、光、湿気から保護することを可能にするそうです。つまり、調理や長期保管した後においてもその栄養価を効率的に摂取することを可能にするってことですね。
MITのWebページは他にもおもしろい記事がたくさんあるので、お時間ある方は是非ともアクセスしてみてください。
Source:A new biodegradable material to replace certain microplastics
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また、1年間お付き合いいただきましてありがとうございました。よいお年をお迎えください。2025年1月のNewsLetterはThorさんからをお届けします!
今回は取り上げなかったけれど面白かったニュース