Weekly Newsletter #210
がん診断・治療の新たな手法として注目されるLiquid Biopsy / 経済の不安信号!?インフレ鈍化も米国消費が急減 / Googleマップに登録されたのは・・・SNSで話題に
こんにちは、Marvinです。今月は私からこのNewsletterをお届けします。
私たちの住むベイエリアは春の装いになってきました。『春は、あけぼの』・・・清少納言の『枕草子』の中でも、一番記憶に残っているフレーズではないでしょうか。たしか、「夜明けの景色って美しいよね!」という内容だったと思いますが、最近は、年齢を重ねるにつれて、お日様よりも早く目が覚めることが増えました。そのおかげ(?)で、夜空のお星さまたちがまだ眠る前のように輝いているのを眺める日々です。
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がん診断・治療の新たな手法として注目されるLiquid Biopsy(液体生検)
通常は手術で組織を採取する必要があるが、血液を採取するだけで がんの情報を調べられる。
免疫療法 × Liquid Biopsy:免疫細胞の動きや治療効果をリアルタイムで監視可能に。
腫瘍微小環境(がんを取り巻く環境)の調査が可能に(がんがどう成長するか、どんな治療が効きやすいかを判断)。
Stanford大学が発表したがん治療に関する記事をご紹介します。Liquid Biopsy(リキッドバイオプシー)は、血液からがんのDNAやRNAを検出し、治療効果や再発を非侵襲的にモニタリングできる技術で、従来の生検と違い、体への負担が少なく、免疫療法の効果判定にも活用が期待されています。
さらに、がん細胞を取り巻く「腫瘍微小環境(TME)」を分析することで、より効果的な治療戦略の開発が進行中とのことです。現時点では早期発見にはまだ課題が残っているようですが、RNA解析の導入やAI技術との融合により、精度向上が期待されており、今後、がん診断・治療の常識が大きく変わる可能性があると期待されています。
経済の不安信号!?インフレ鈍化も米国消費が急減
米国のインフレは鈍化傾向にあるものの、1月の消費支出は予想以上に落ち込み、経済減速への懸念が高まっている。
個人所得は増加したが、消費に回らず貯蓄率が上昇し、消費者の慎重な姿勢が浮き彫りとなった。
トランプ政権の関税政策やFRBの利下げ時期の不透明感が、消費者心理や市場の先行きを左右する重要な要因となっている。
次は米国の経済ニュース記事から。米国はここ数年、高インフレに悩まされてきましたが、ようやく鈍化の兆しが見えています。しかし、1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.5%上昇と、FRBの目標2%に近づいたものの、消費支出は前月比0.2%減(インフレ調整後0.5%減)と2021年以来の最大の減少を記録し、経済減速への懸念が強まっています。特に自動車などの耐久財の消費が低迷し、消費者は必需品やレジャー関連の支出にシフトし、個人所得は0.9%増加したが、貯蓄率が3.5%から4.6%へ急上昇し、慎重な消費行動が目立っています。
さらに、トランプ政権の関税政策がインフレ、消費者心理の悪化を招いているとも言われ、FRBの利下げ時期が不透明な中、景気後退懸念が広がり・・・長引くインフレの影響を受けた消費者の動向と今後の政策判断が、米国経済の行方を左右しそうですね。
Googleマップに「ホームレスの野営地」と登録された空き地が話題に
オークランドの空き地がGoogleマップで「ホームレスの野営地」として登録され、SNSで話題に。
皮肉たっぷりのレビューやオーナー返信が投稿され、一時的に市長オフィスの電話番号も記載されていた。
悪ふざけか政治的な意図か不明だが、市当局への風刺として注目を集めている。
最後はローカルなニュースを。笑えない、ホームレス問題が深刻な米国ならではのニュースですが、オークランドのある空き地がGoogleマップ上で
「Homeless Encampment(ホームレスの野営地)」
として登録され、SNSで話題になっています。この場所はイーストオークランドのフルーツベール地区近くにあり、実際にホームレスキャンプが広がっています。
リスティングには『42時間営業』といった皮肉や、『家族で訪れるべき』『多様性を感じられる素晴らしい場所』といった揶揄するレビューが投稿され、さらにはオークランド市長のオフィスの電話番号まで登録される事態となり、市当局が批判の的になりました。
オークランドは、アメリカ・カリフォルニア州のベイエリアに位置する都市で、カリフォルニア州内ではサンフランシスコ、サンノゼに次ぐ3番目に大きな都市です。一方、オークランドは全米の中でも犯罪率が高い都市の一つとして知られており、特に一部の地域では治安が課題となっています。加えて、上記の通りホームレス問題が深刻化しており、大規模な野営地が複数存在しているのが現状です。
皮肉と風刺が入り混じった記事ですが、根本的な社会問題が背景にあることを考えると、単なるジョークでは済まされないですね。。。。。
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今回は取り上げなかったけれど面白かったニュース