Weekly Newsletter #213
3DプリンティングがF1を変える!Red Bullの秘密 / Google、サイバーセキュリティ新興Wizを320億ドルで買収へ / 急速に進む高齢化と住宅難に揺れるシリコンバレー
こんにちは、Marvinです。先週は休暇で短い期間ですが、日本に戻っていました。休暇中に2年振りのスノボーに北海道まで行ってきましたが、3月だというのにGoodな雪質!!!さすが北海道!!そして、スキー場やホテル、周辺の飲食店は「ここは外国か・・・」と思わされるくらいの海外からのスキーヤー、スノーボーダーの人で溢れておりました。私の顔が日本人に見えないのか、スキー場で日本人の方に何度か英語で話しかけられることも・・・。
また、下記のサイトによると米国には38の州に約500のスキー場が存在しているようです。米国のスキー場にはまだチェレンジしたことがないのですが、日本のスキー場と比較してどうなんですかねー。おすすめのスキー場があればどなたか教えてくださいー。来シーズンのプランに入れておきたいと思います。
以前のNewsletterを見逃してしまった方は下記からアクセス!!
3DプリンティングがF1を変える!Red Bullの秘密
風洞テストで使用する60%スケールのモデルを、主に3Dプリンターで作成
模型だけでなく、チタン製のDMLS(ダイレクト・メタル・レーザー・シンタリング)パーツなど、実際のマシンの構造部品や機能部品にも使用
3Dプリンター導入により、エンジニアは従来の製造法では不可能な複雑な形状を設計可能に
個人的には、地上波で放送しなくなってからは、レースを見る機会がなくなってしまったF1ですが、そんなF1関連の記事からのご紹介です。ちょっと長い記事なのですが、是非とも下記のリンクから元記事をご覧ください!
Inside Red Bull Racing: How 3D Printing and Scanning create a winning advantage in Formula One
F1界で圧倒的な強さを誇る Oracle Red Bull Racing ですが、その強さの裏には、3Dプリンティングや最新スキャニング技術が活用されていると記事で紹介されています。イギリス・ミルトンキーンズの本拠地では、レースごとに車のセットアップを細かく調整し、1〜2mm単位の誤差すら許しません。これを支えるのがHexagon社の測定技術。レーザースキャナーや3Dスキャナーを駆使し、組み立ての精度を徹底管理されています。
また、2026年のルール改正に向け、独自のパワートレイン開発も進行しており、ホンダの撤退を受け、自社開発とFordとの提携を選択。さらに、3Dプリンティングは風洞模型だけでなく、実車の重要部品にも活用。デジタルツイン技術やシミュレーションで限られたコスト内でも最適化を図っているようです。
記事の中では、AIの活用に関しても言及されていますが、同レーシングチームは、シミュレーションやデータモデルが進化する一方で、『ドライバーのリアルタイムフィードバック』も重要視しており、モデルとドライバー感覚のズレを認識し、柔軟に戦略を調整しているようです。これが一番の強みの秘訣なのかもしれません。
ちなみに私が好きなレーサーは、ジャック・ビルヌーブと、ルーベス・バリチェロです。
Google、サイバーセキュリティ新興企業 Wiz を320億ドルで買収へ
Google史上最大の買収(320億ドル)で、クラウド事業の競争力強化
Wizは急成長中のスタートアップ。2020年設立にもかかわらず、2024年末に160億ドルの評価額
Googleは検索事業・広告事業で独占禁止法訴訟を抱えており、この買収は規制当局の審査の試金石に(反トラスト訴訟が進行中の中での大型買収)
結局買収かぁーって感じのニュースでしたね。Googleの親会社であるAlphabetは、サイバーセキュリティ新興企業Wizを320億ドルで買収することを発表しました。
Google Strikes $32 Billion Deal for Cybersecurity Startup Wiz
この買収はGoogle史上最大規模で、2025年最大のM&A案件ともなります。Wizは2020年に設立された急成長企業で、クラウド環境に特化した高度なセキュリティ機能を提供し、AmazonやMicrosoftとも提携しています。当初、昨年夏に約230億ドルで買収交渉が進んでいましたが、規制当局の審査にかかる時間やリスクを懸念したWiz側の判断で交渉は一度頓挫。しかし、IPO市場の低迷などを背景に、再びM&A交渉が再開され今回正式合意に至りました。Googleはクラウド市場でAmazonやMicrosoftに遅れを取っており、Wizのセキュリティ強化策が競争力向上の鍵となります。ただし、Googleは現在複数の独占禁止法訴訟を抱えており、この大型買収が規制当局にどのように判断されるかが注目されています。
急速に進む高齢化と住宅難に揺れるシリコンバレー
シリコンバレーでは高齢化が全米より早く進行。出生率の低下と平均寿命の延びにより、65歳以上の人口が急増。
住宅問題が深刻化。高齢者は税率の低い自宅に留まり、若年層は高騰する住宅費で地域外に流出。
高齢化社会に必要な住宅政策、介護体制、交通インフラの整備が追いついておらず、今すぐ対策が求められている。
最後はローカルなニュースを。シリコンバレーでは、高齢化が全米よりも早く進行しています。サンタクララ郡とサンマテオ郡では過去33年間で出生率が34%減少し、65歳以上の人口は2013年以降28%増加しました。しかし、住宅や介護、交通といったインフラ整備が追いついていないのが現状です。
Silicon Valley faces challenges as its population gets older
特に住宅問題が深刻になっており、高齢者は税率の低い自宅に留まり、若年層は住宅費の高騰で地域外に流出。介護士や医療従事者が地域に住めず、遠方から通勤せざるを得なくなり、必要なケア提供が難しくなっていると言われています。
専門家は、シリコンバレーの高齢化は他地域よりも深刻になると指摘しており、地域の持続可能性を保つためには、若年層の流出防止や介護人材の確保といった具体策が急務とされています。
日本でも少子高齢化が進んでいるので、他人事ではありません。政治や行政の取り組みだけでなく、自分たちに何かできることはあるんですかね・・・と改めて考えさせられますね。
今回は取り上げなかったけれど面白かったニュース