Weekly Newsletter #97
窓ガラスがソーラーパネルに?! / イーロン・マスクとAppleがiPhoneの衛星サービスについて会話 / 著名VC - 気候技術分野にて1000のユニコーンが生まれる / Metaのイノベーション責任チームが解散
早いもので、もう9月となりました。今週のNewsletter執筆をサボっていた私は、米国時間9月11日、日曜の早朝から焦りながらこれを書いていまして、今ようやく終わりそうです。もうアメフトのレギュラーシーズンが始まりました。地元チームの49nerも午前10時から試合なのですが、何とか間に合いました。さあ、TVで応援しようw
窓ガラスがソーラーパネルに?!
透明なソーラーパネルの研究が進んでいる
スペクトル中の可視性の無い赤外線や紫外線からの光子を発電に利用
東北大学の研究では79%の平均透過率を達成、再生エネルギー分野でのブレイクスルーとなるか
透明なソーラーパネルの研究が進んでおり、家の窓で発電する日も近いのかもしれません。この透明ソーラーパネルは、光を通過させながらも発電用の特定の光子を収集するように設計されたデバイスです。スペクトル(光)中、肉眼では見えない紫外線や赤外線の光のみを吸収する事で、シースルーウィンドウとして機能しながらも、光を電力に変える事が出来るそうです。
しかも、この研究分野は日本がリードしているようでもあり、日本の東北大学の研究では、平均可視透過率が 79% の太陽電池の作成に成功しています。日本の研究で再生エネルギー分野に革命が起きるとしたら、本当に素敵ですね。
イーロン・マスクとAppleがiPhoneの衛星サービスについて会話
SpaceXとAppleが衛星通信機能について会話をしたと、イーロン・マスクが伝える
先週発表されたiPhone14の衛星通信機能は「緊急メッセージの送信」のみ
SpaceXとの提携が進めば、衛星通信でのユーザーコニュニケーションへの拡大が期待
イーロン・マスクが「SpaceXとAppleがiPhoneの衛星通信機能でStarlink社を使う事を話し合った」と、Twitterで伝えています。
![Twitter avatar for @elonmusk](https://substackcdn.com/image/twitter_name/w_96/elonmusk.jpg)
先週、Appleはセルラー受信のない地域で衛星ネットワークを使用した緊急サービスをPhone 14 で実装すると発表しています。この衛星通信にはGlobalstarの衛星インフラを使用すると伝えていました。一方のSpaceXは、前回のNewsletterでもお伝えしていますが、米国通信キャリアのT-Mobileと提携し、セルラー接続のない地域でテキストメッセージを送信できることを発表しました。両者の違いは、Apple/Globalstarが緊急対応者へのメッセージ送信機能のみであることに対し、SpaceX/T-Mobileはユーザー間のコニュニケーションが可能である点です。仮にAppleがSpaceXと提携するとなると、Find My アプリとの統合して、GPS やセルラー サービスが通常機能しない地域でも、遭難者を家族や友人がより正確に追跡出来るようになると予想されます。
スマホの衛星通信が身近になってきましたね、技術革新が目覚ましいです。
著名VC - 気候技術分野にて1000のユニコーンが生まれる
伝説的なベンチャーキャピタリストがSDGsへの投資を呼びかける
将来的には気候技術関連で1000を超えるユニコーンが出現すると予想
その為の、政府のリード、教育分野への投資の必要性も言及
「地球を滅ぼすよりも、救う方が安上がり」
伝説的なベンチャーキャピタリストのジョン・ドーア氏(Kleiner Perkins の会長)が、シリコンバレーのVCに対し、SDGs関連のスタートアップにより多くの出資をするように呼びかけています。同氏は、将来的には1000のユニコーン(時価総額10億ドル超のスタートアップ)が出現する可能性がある、と言います。変化を起こすにはVC投資だけではなく、政府のリードや慈善団体・教育分野への投資も必要であると言い、実際、スタンフォード大学に11億ドルの寄付も発表しています。気候学科が「新たなコンピューターサイエンス」となる、とも発言されています。
「地球を滅ぼすよりも、救う方が安上がりだ」という同氏の言葉は力強いですね。この分野の投資状況に注目ですし、私たち一人一人、しっかりと取り組みたいです。
Metaのイノベーション責任チームが解散
Metaが「イノベーション責任チーム」を解散
現在、Metaはビジネスの立て直しを取り組み、短期成長とメタバースに注力
広告で苦戦する同社の立て直し戦略に注目か
Metaが「イノベーション責任チーム」を解散しました。このチームは、製品開発を担うチームであり、製品の潜在的なマイナス面へ懸念に対応するチームでもありました。約 20 人のエンジニア、倫理学者、プライバシー スペシャリスト達から構成され、Metaのエンジニアリング業務でも際立った存在であったのですが、今回、解散となりました。
Metaは現在、CEOのザッカーバーグを中心にビジネスの立て直しを試みており、短期的な成長とメタバースを中心とする長期的な取り組みにフォーカスしています。Meta は最近、e コマースの取り組みの一部を縮小し、最終的には Instagram のショップ タブを削除する計画を従業員に伝えたと言われています。混迷の続くMetaですが、今年度後半戦の同社の取り組みに注目です。
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