Weekly Newsletter #222
Anthropic、新AIモデル「Claude 4」で7時間の自律コーディング実証/OpenAI、元AppleデザインチーフのAI企業「Io」を65億ドルで買収/Microsoft、Azure外部AIモデル拡充とGitHub Copilotエージェントを発表
こんにちは、Marvinです。皆さんは、2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』をご存じでしょうか?英語学習を兼ねて映画を見ることにハマっていた頃、私が何度も繰り返し観たお気に入りの一本でもあります。
アン・ハサウェイ演じる新人ジャーナリスト志望のアンディが、一流ファッション誌「ランウェイ」の鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして奮闘する姿を描いたコメディ・ドラマで、華やかな業界の裏側や厳しい職場環境がリアルに描かれています。全世界で3億ドル超の興行収入を記録した映画です。
そんな作品の続編が、なんと20年ぶりに登場します(2026年公開予定)。アメリカのニュースサイトやSNSでは、期待の声がある一方で、雑誌業界の影響力が低下した今、当時と同じ舞台設定に現実味がないことや、オリジナルで描かれた「過酷な働き方」が今の価値観に合わないことなど、批判的なコメントも多く見られます。
20年前の価値観・・・そうだよな・・・うんうん、何だか話がまとまらなくなってしまいましたが、懐かしい記憶が蘇ったこの感情を、ただただ誰かと共有したくて、冒頭の数百文字をいただきました。
以前のNewsletterを見逃してしまった方は下記からアクセス!!
Anthropicが新AIモデル「Claude 4」発表、7時間の自律コーディングを実証
新しい大規模AIモデル「Claude 4」(Opus 4とSonnet 4)を発表
Claude Opus 4は数時間にわたる自律作業を実証(例:約7時間連続のコード生成、24時間のゲーム攻略)
AIアシスタントから「自律エージェント」への飛躍と位置づけられ、人間の監督なしで長時間タスクをこなす新たな段階に突入
5年後、10年後の私たちの働く姿はどのようになっているのでしょうか。2025年5月、AIスタートアップのAnthropicが発表した最新モデル「Claude Opus 4」は、AIの可能性を大きく広げる革新的な存在として注目を集めています。
Claude Opus 4は、楽天とのテストで約7時間にわたり自律的にコードを生成し続ける能力を示しました。また、ソフトウェアエンジニアリングのベンチマーク「SWE-bench」で72.5%、ターミナル操作の「Terminal-bench」で43.2%のスコアを記録し、業界最高水準のコーディング性能を示しました・・・つまり、これらの結果は、『Claude Opus 4が複雑なソフトウェア開発タスクを人間のように理解し、長時間にわたって自律的に作業を続けられる能力を持つことを示しています。』ってことだそうです。
しかし、その強力な能力に伴うリスクも認識されており、安全性と透明性への取り組みが求められています。Anthropicは、Opus 4の強力な能力に伴うリスクを認識し、新たな安全対策を導入しました。また、モデルの推論プロセスを要約して表示する「思考サマリー」機能を追加し、AIの意思決定過程の透明性を高めています。
そうですね、今のうちに後ろめたい履歴は削除して、行動は是正しましょう。
OpenAI、元AppleデザインチーフIve氏のAIスタートアップ「Io」を約65億ドルで買収
OpenAIがAIデバイス企業「Io」を約65億ドル(約9500億円)で買収すると発表【※OpenAI史上最大の買収】
「Io」はAppleの元デザイン責任者Jony Ive氏らが設立したスタートアップで、生成AI技術を活用した新しい消費者向けハードウェア開発に注力
ChatGPTのAI技術とIve氏のデザイン力を結集し、AI時代の革新的デバイス創出を目指す戦略。初の共同製品は2026年投入予定で、AIを「物理デバイス」へ広げる大胆な試みとして注目
やっぱり『ガジェット with AI』も気になりますよね。OpenAIは、Appleの元チーフデザイナーであるジョニー・アイブ氏が共同設立したAIハードウェアスタートアップ「io」を、約65億ドル(約9500億円)の株式取引で買収すると発表しました。これはOpenAI史上最大の買収であり、同社の戦略的な転換点となります。
OpenAI recruits legendary iPhone designer Jony Ive to work on AI hardware in $6.5B deal
この買収により、OpenAIはソフトウェア中心の事業から、AIを搭載した物理デバイスの開発へと事業領域を拡大します。ioは2024年に設立され、約55人のエンジニアやデザイナーが在籍しており、その多くはApple出身者です。彼らは、次世代のAIデバイスの開発に取り組んでおり、2026年の製品投入を目指しています。
アイブ氏のデザイン会社「LoveFrom」は、OpenAIの全製品のデザインとクリエイティブを担当しますが、独立した企業としての地位が維持されるようです。
この動きは、GoogleやMetaがAI搭載のスマートグラスなどのハードウェア開発を進める中、OpenAIがAI技術を物理デバイスに組み込むことで、ユーザーとの新たなインターフェースを模索する試みとして注目されています。具体的な製品の詳細は明らかにされていませんが、AIを日常生活により深く統合するためのデバイスが期待されています。
iPhoneやスマートフォンが当たり前の身近なデバイスになりましたが、その次・・・いやいやもっと革新的なモノが生まれるんですかね。期待です。
Microsoft Build 2025でのAzure外部AIモデル拡充とGitHub Copilotエージェント機能発表の検証
Microsoftは「Build 2025」で、Elon Musk氏のxAI(Grok 3)やMetaのLlama、仏Mistralなど外部の生成AIモデルを自社クラウドAzure上で提供すると発表
新たな「GitHub Copilot」AIエージェントを公開。バグ修正の方針を指示するだけでコードを自動生成・修正する自律型の開発支援AI
OpenAI偏重を避け多様なモデルを取り込む「中立AIプラットフォーム」戦略を鮮明にするとともに、AIエージェント間の連携標準(Anthropic提唱MCP)や長期記憶の強化にも言及
最後もAI関連のニュースです。毎日のようにAI関連のニュースが飛び交っていてもう追いつけませんよね。
Microsoftは開発者会議「Build 2025」で、Elon Musk氏のxAIやMeta社など他社製の大規模言語モデル(LLM)を自社クラウドAzure上で提供開始すると発表しました。
Microsoft to offer rival AI models from own data center; launches AI coding agent
OpenAI製モデルだけでなく多様なモデルを同等の可用性保証付きで扱うことで、Azureを中立的なAIプラットフォームとして位置付ける狙いです。また、新たにGitHub Copilotの強化機能として、人間がバグの概要と修正方針を指示するだけでソースコードの修正を自律的に遂行する「コーディングエージェント」を公開しました。さらにMicrosoftは、Anthropic社が提唱するMCP(モデル間コンテキスト共有プロトコル)などAIエージェント同士が協調できる標準化や、会話内容を要約して保持する手法によるエージェントの長期「記憶」強化にも言及し、複数AIが連携して作業する“エージェンティックな”未来像を示しました。これらの発表は、企業がAIを実務で活用するための基盤を整えるMicrosoftの戦略として注目されています。
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今回は取り上げなかったけれど面白かったニュース