Weekly Newsletter #234
未来の宅配がもうここに!3ドル均一の自動運転ロボット、Uber Eatsに挑戦状/「シリコンバレーの首都」サンノゼ市、AIスタートアップ育成へ新たな一手/ HPE、ネットワーク運用を“自律走行”へ──Mistプラットフォームが進化
Photo:筆者が撮影
皆さん、こんにちは!
お盆休みも明け、まだまだ暑さが続く中、いかがお過ごしでしょうか?
「近所じゃない公園シリーズ」第6弾として、今回は Sequoia & Kings Canyon National Park に行ってきました。自宅から車で約4時間の距離にあるこの国立公園、見ての通り、巨大な木々がそこかしこに生えています。
写真に写っているのは海外向けの大型SUV、日産パスファインダー。実際かなり大きい車なのですが、セコイアの木は思ってた3倍は大きいんです!
MacBookの壁紙でおなじみの「Sequoia」の森。画面越しでは普通の森林に見えていましたが、実物は想像を超える迫力でした・・本当に“大きい”んです。
残暑厳しい日が続きますが、今週もお疲れ様でした!
ちなみに、日本で最も大きな木は、鹿児島県姶良市・蒲生八幡神社にある「蒲生の大クス」だそうです。お子さんの夏休み最後の週末に、訪れてみるのもいいかもしれませんね。
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未来の宅配がもうここに!3ドル均一の自動運転ロボット、Uber Eatsに挑戦状
Photo:O-DAN
日本でもすっかりお馴染みとなったUberEats。
在宅勤務中などに利用されている方も多いのではないでしょうか。
近所の個人レストランが宅配可能になったり、気軽に始められる配達員の仕事が生まれたりと、私たちの暮らしに多くの利便性をもたらしてきました。
そんなデリバリー業界に、次なるゲームチェンジャーとして注目を集めているのが、ロサンゼルス発スタートアップ「Robomart」が発表した自動運転配達ロボット『RM5』です。
一見すると無骨なロッカー付きの車体ですが、なんとレベル4の自動運転技術を搭載し、食料品などをオンデマンドで届けてくれます。
最初に聞いたときは、「まさか自宅のインターホン越しにロボットが話しかけてくるの?」と驚きましたが(笑)、さすがにそこまではいかず、実際には到着したロボットトラックまで商品を取りに行くスタイルのようです。
スペックもなかなか優秀で、10個のロッカーに最大227kgまでの荷物を積載可能。AIによる最適ルーティングにより、複数注文の効率的な同時配達にも対応しています。
そして何より注目なのが、配達料が1回あたり一律3ドルというシンプルな価格設定。
UberEatsとの競争はどうなるのでしょうか?
配達員へのインセンティブが当初より下がってきているという声もある中、今後の展開がとても気になります。
なお、このRobomartのサービスは年内にテキサス州オースティンで開始予定とのこと。
ちょうど私も11月にオースティンを訪れる予定があるので、タイミングが合えばぜひ試してみたいと思っています。使用後レポートもお楽しみに!
「シリコンバレーの首都」サンノゼ市、AIスタートアップ育成へ新たな一手
Photo:O-DAN
テクノロジーの未来を育む都市を自負するサンノゼ市が、ユニークな支援施策を打ち出しました。
8月27日に発表された「AIインセンティブ・プログラム」は、地域に根ざしたAIスタートアップを未来の可能性として支援する取り組みとのことです。東京都でも似たような取り組みをやっていた気がします。
約170社のスタートアップの中から、今回支援対象として選ばれたのは、妊産婦の健康をAIで見守る企業や、食品ロス削減技術を開発する企業など、社会課題の解決に取り組む4社。
彼らには助成金だけでなく、法律・不動産といった実務面での支援もセットで提供されるなど、成長に向けた手厚い支援体制が整えられているとのこと。
サンノゼ市は、単に大企業の誘致に頼るのではなく、地元スタートアップの育成を通じて地域全体のイノベーション・エコシステムを豊かにする戦略を取っており、まさにシリコンバレーらしいアプローチと言えるでしょう。
ちなみに、まもなく発表されるTechCrunch Disrupt 2025のStartup Battlefield参加企業200社にも注目が集まります。こうした地域に根ざした支援の土壌が、次の世界的イノベーションを生み出していくのかもしれません。
HPE、ネットワーク運用を“自律走行”へ──Mistプラットフォームが進化
Photo:O-DAN
HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)は、傘下のJuniper Mistプラットフォームに新たなAI機能を追加し、ネットワークの「自律運転化」をさらに加速することを発表しました。
キーワードは「エージェンティックAI」。このキーワードを聞かない日は無い・・というくらいBuz wordとなっていますが、内容としては、自動化を超え、AIが自ら考え判断し、ネットワークの運用・管理を支援するコンセプトです。
注目は、対話型AI「Marvis」の高度化。従来のチャット形式に加えて、問題の予兆検知から自動修復までをカバーする“自己解決エージェント”へと進化とのこと。
さらに、ZoomやTeamsといった業務アプリの体験データを分析する「Large Experience Model(LEM)」や、実際のユーザー挙動を再現する「Marvis Minis」も導入。ネットワーク利用前にパフォーマンスを予測・最適化できるようになりました。
また、データセンター領域では、Apstraと連携したAIアシスタントも新登場。複雑化するデータセンター運用の可視化と自律化を一気に進める構想です。
HPEはこれらの機能強化を通じて、「ネットワークは単なるインフラから、能動的に動くパートナーへと進化する」と強調していますが、今後競合各社からもエージェンティックAIを搭載する流れは予測されますが、AIネイティブなネットワーク運用の未来を強く印象づける発表となりました。
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