Weekly Newsletter #68
ベイエリアでは暖かい日が続き、少し気合いを入れればプールにも入れそうなくらいです。
娘の学校では、今週はDress Up Days(ドレスアップ週間)でした。月曜から金曜まで、その日毎に服装のテーマがあり、月曜がLove is all you need(あなたのLoveを体現する服装)、火曜はSports Day(お気に入りのスポーツウェア)、水曜がColor Craze(学年で決まった色の服装、娘の学年は緑でしたw)、木曜はCharacter day(お気に入りのキャラクターの服)、そして金曜はPajama Day(パジャマで学校に登校)でした。
今日は金曜ですので、娘はパジャマ姿で学校に行きました。去年はパンデミックでオンライン授業でしたので、このイベントは出来ませんでした。少しづつ、日常に戻っていると感じます。
Googleもプライバシーポリシーを変更
Googleがプライバシーポリシーの変更予定を発表
Appleと同様の変更であり、広告業者のユーザー嗜好の追跡が困難に
Meta(Facebook)にとり更なる逆風か
これまでのエコシステムの崩壊も予想される
Googleがプライバシーポリシーを変更し、Android Appはユーザー嗜好の追跡が困難になる模様です。こちらでもお伝えしていますが、昨年度にAppleが実施したプライバシーポリシー変更と同様の動きとなります。Appleの変更はMeta(Facebook)にとり大きな逆風となり、実際、Metaは昨年度100億ドルの広告収入が減少し、1日で株価が2320億ドル下がり、結果、市場価値がで6000億円を下回りました。昨年6月時点でのMetaの市場価値は1兆ドルでしたので、Appleの変更が如何に大きいかを物語りますが、今回Googleも同様の動きをとったので、Metaは益々難しい局面を迎えるのかもしれません。
実は以前、Googleは「多くのベンダーによるエコシステムでなりたっているのに、代案なく変更するのは良くない」とAppleのポリシー変更を批判していました。そう言った意味でも大きな路線変更となりますが、一方でGoogle自身が自社の広告ビジネスをどうドライブするのか、これから注目です。
JP Morganがメタバース空間で銀行業務を開始?!
JP Morganがブロックチェーンベースの仮想空間 "Decentraland" にラウンジをオープン
Decentralandでは仮想区画をNFTとして購入可能 - 独自の居住者、通貨、経済圏を持つ
この仮想銀行は、アカウント検証や取引状況精査、不正防止等で仮想空間上での金融課題に対処する
クリエーターエコノミーへの期待も見え隠れする
JP MorganがDecentralandと呼ばれるメタバース上に銀行を開設したようです。このDecentralandは独自の居住者や通貨を持ち、いわば独自の経済圏を持つ仮想空間です。このメタバースにて、NFTとして仮想区画をEthereumベースの仮想通貨で購入する事も出来ます。ここで仮想銀行を作ったのはJP Morganのメタバース戦略からのようでして、仮想空間での金融課題(アカウント検証や不正防止など)への対応を、この仮想銀行にてサービス提供しようと目論んでいるようです。また、メタバース上で自身のコンテンツを商品化したいクリエーターへのサービス提供も計画中のようです。
メタバースはインターネットの後継者とも呼ばれますが、このメタバースが今年でどの程度成功するのか、或いは失敗してしまうのか、注目ですね。
宅配のDoorDash、ドライバーを待たせるマクドナルド店には高いレートで徴収
宅配アプリ大手のDoorDashとマクドナルドの手数料契約が変更
品物を受け取る迄の待ち時間に応じてDoorDashドライバーへの報酬が変動(待ち時間が長いと多く支払う)
宅配業とレストランチェーンとの間の手数料交渉は熾烈、個人経営レストランは不利な立場となりやすく上限規制も必要か
宅配大手のDoorDashとマクドナルドとの間で、手数料の変更契約がなされたようです。これまでDoorDashドライバーにとり、マクドナルドは商品を受け取るまでに長時間待たされることが度々あり、それがドライバーの収入減に直結するので問題となっていました。今回の契約では、基本レートは下げつつも、ドライバーの待ち時間に応じてマクドナルドが支払うDoorDashへの報酬を増やしていく形態のようです。ですので、注文が確定してからドライバーに商品を渡す時間が長い(仕事の遅い)マクドナルド店舗は、DoorDashへ多くの報酬を支払う必要があります。
どうも店舗側と宅配(DoorDashやUber Eats)との手数料交渉は中々熾烈なもののようです。今回は最大大手ファーストフードチェーンであるマクドナルドとの交渉でしたので、DoorDash側もある程度折れたようですが、個人経営レストランだと交渉は難しく、中には30%も徴収されている所もあるようです。この辺の上限規制も今後は議論されるかもですね。
AIのブレイクスルー - DeepMindのAIが核融合炉内でプラズマを制御
Google傘下のAI企業、DeepMindが核融合でブレイクスルー
核融合炉内のプラズマ(太陽の中心よりも高温で固体でも液体でも気体でもない)の制御を、深層強化学習で実現
プラズマ制御により核融合を引き起こし、原子力よりも安全でクリーンに電力を生成出来る
Google傘下のAI企業であるDeepMindが、核融合の分野でブレイクスルーを成し遂げたようです。核融合は原子力よりも安全でクリーンにエネルギーを生成出来るのですが、この核融合を引き起こすには技術的な課題がありました。具体的には核融合炉内のプラズマ(非常に高熱な状態、太陽の中心よりも高熱で個体でも液体でも気体でもない状態)の制御なのですが、これが非常に難しい技術課題でした。研究者はこれまでレーザーや磁石など、様々なトリックにてプラズマ制御を試みていましたが、中々実現には至ってなかったようです。今回、DeepMindによる深層強化学習により、ニューラルネットワークが1秒間に1万回、プラズマの形状と位置を分析する事で、磁場の継続的な監視と操作が可能となり、故にプラズマの制御を可能としたようです。
エコでクリーンな電気がAIで作られるなんて、驚きですね。素晴らしいブレイクスルーではないでしょうか。
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